インディーズ芸人のためのライブ喫茶亀とオーナーの思い【ザ・ノンフィクション】

テレビ

 お笑いの聖地・大阪の芸人は、全員吉本興業の方…、と思い込んでいた私は、意外なことに気付きました。

 大手芸能事務所に所属せず、インディーズ芸人として活動されている方も多いそうです。

 今回は、大阪で、大手芸能事務所に所属しない売れないインディーズ芸人の聖地となっているライヴ喫茶「亀」について調べてみました。

インディーズ芸人とは

インディーズ芸人とは

 インディーズ(indies)とは、主にある業種において大手に属さない、独立性の高い状態を指す言葉です。

 よく、音楽業界では、インディーズからメジャーデビューした…、などと使われていますよね。

 芸人の世界にも、インディーズの方を、インディーズ芸人と呼んで、吉本興業や、松竹芸能などの大手の事務所に所属している芸人さんと区別しているようです。

 インディーズ芸人と一口に言っても、その中身は、学生さんや、社会人、そして無所属の芸人さんなど、様々な方がいらっしゃいます。

インディーズ芸人が見られるメジャーな場所

 大阪の劇場といえば、その大小をとわず、有名なのが吉本興業が関連する劇場ですね。

 こうした中、どこの事務所にも所属しないフリーの芸人の方々が出演するエリアとして有名なのが、主にミナミのバーや小劇場です。

 特に、心斎橋や四ツ橋エリアでライブ情報が多いそうですが、ミナミにあるバーで、無所属の芸人や学生芸人が出演するライブを定期的に開催している「お笑い応援BAR・舞台袖」

や、ミナミのライブハウスで、様々なジャンルのインディーズ芸人が出演するライブを開催している「お笑いLIVE BAR・楽屋A」

や、ここもミナミにあるライブハウスで、お笑いライブやライブイベントを定期的に開催している130人収容可能なライブ会場の「ロフトプラスワン WEST」

などが有名どころとなっています。

ライブ喫茶亀について

ライブ喫茶亀の基本情報

  こうした中、「大阪でインディーズ芸人が見れる場所」と検索しても見つけられない、穴場のライブ喫茶が、今回の番組「ザ・ノンフィクション」で紹介された「ライブ喫茶 亀」です。 

 元々、ライブ喫茶亀は、2015年から2019年までの間は、大阪市中央区谷町9丁目という、比較的治安が良好で、昔ながらの商店街が多い町で営業していましたが、理由は不明ですが立ち退きを求められて、2020年3月からは、治安が良く、安心して暮らせるエリアの同じく中央区の玉造1丁目3-13にあるビルの1階に移転して、現在に至っています。

  以前は、深夜営業の飲食店の店舗の居ぬき物件で、店の奥にちょっとしたステージがあります。

  お店に入ると、右手にカウンター席があって、その奥が調理スペースとなり、その他の場所に、テーブルと椅子があります。

 まったくの居ぬき物件で、ステージ用の照明はしっかり設備が整えられていますが、その他の照明は以前のお店の物をそのまま利用するなど、よく言えば、ステージ以外には、特にお客さんの視線を引き付けるような改装等は一切なされていない、ライブに特化した喫茶店の作りとなっています。

 行き方

 ライブ喫茶亀へのアクセスは抜群で、JR大阪環状線の天王寺地区にあるJR玉造駅又は大阪メトロ長堀鶴見緑地線の玉造駅から徒歩2分で到着出来る、とても便利な所です。

 もちろん、お店に駐車場はありません。電車でGO!

お店の特徴

 このお店の特徴は、インディーズ芸人の公演がメインで、喫茶はおまけ…、という事です。

 一応、喫茶という名前があることから、コーヒーは独自のルートで仕入れた東チモールの豆を挽いて、ハンドドリップで入れてくれる本格派です。

 しかし、その他のメニュー、特に、定食については、オーナーがその日に食べたい夕食がメニューとなるなど、飲食店本来の経営にはそれほど力が入っていないようです。

 ちなみに、営業時間も、一応、午後6時から、午前0時までの夜間営業となっていますが、原則、ライブがある日は営業しますが、ライブのない日の営業は不定期となっています。

 ですから、このライブ喫茶亀の特徴は、「インディーズ芸人の公演がメインで、喫茶はおまけ…」なので、ライブのない日に訪問予定の方は、あらかじめ営業の有無を確認する必要があります。

 とはいえ、元々この店は、売れないインディーズ芸人の方を支援する目的で始めたお店なので、当たり前といえば当たり前の特徴ですよね。

 喫茶店としては、少しばかり魅力に欠けるお店ですが、ライブのない日でも、マスターで経営者の漫才コンビ・ヤングの嶋仲さんと身近に会話ができると考えれば、それはそれで、魅力的なお店ですね。

ライブ喫茶亀オーナー、ヤング嶋仲拓巳の思い

 たとえ、売れなくても、お笑いを愛し、お笑いでしか生きていけないインディーズ芸人が活躍する場所、そんなライブ喫茶亀を経営している方は、漫才コンビ・ヤングの嶋仲拓巳さんです。

 高校時代に、相方の寺田晃弘さんとコンビを結成後、M-1甲子園で決勝進出を果たすなど将来を期待されたお二人は、大手芸能事務所が、“面白い芸人”よりも“売れる芸人”を求めていると感じて、大手芸能事務所に所属することなく、フリーランスの芸人として活動してきました。

 コンビ結成後9年目で、嶋仲さんは、「ライヴ喫茶・亀」を開店し、その売り上げで、インディーズ芸人たちが活躍する舞台を運営されています。

 今回の番組では、この店の舞台に立つ、75歳の年金生活芸人・クリスタル大坪など、お笑いの街で生きるインディーズ芸人の方たちの、おもろくも切ない、人生の行方と、それを温かく見守る嶋仲さんのさり気ない思いやりを描いています。

 笑いをとる芸人さんの人生の切なさが、ほろ苦い笑いになってきて、彼らを思わず応援したくなってきました。

まとめ

  今回は、5月11日日曜日、フジテレビで放送される「ザ・ノンフィクション」で紹介された、漫才コンビ・ヤングの嶋仲拓巳さんが、売れないインディーズ芸人のために経営されているライブ喫茶・亀の特徴と、オーナーの嶋仲さんの思いについてまとめてみました。

 ライブ喫茶・亀は、売れないインディーズ芸人さんに、活躍の場を提供するお店です。

 それぞれに、人生の抱える中、お笑い芸人として活躍する姿は、来店する観客の心を掴んでいます。

 この番組を視て、笑いとその陰に隠された切なさを感じる「ライブ喫茶・亀」。

 ぜひ一度、このお店に足を運んで、この世界を体感されてみてはいかがでしょうか。

 今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。

 また、よろしければ、番組に登場した75歳の年金生活芸人のクリスタル大坪の記事もご覧ください。

 

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