こんにちは、ビタミンです。
今回は、7月20日日曜日に放送のNHK「有吉のお金発見 突撃!カネオくん」の
- 技ありアイテム続々!キャンプの最前線
で紹介されたキャンプアイテムの中から、
- 破けた穴が指でこするだけで塞がる「自己修復テント」
に注目してみました。
せっかくのキャンプも、テントの穴から水が入り込み、テントの中が湿ってしまうと快適度が激減して心が萎えてしまいますよね。
そんな、悲しい出来事を指でこするだけで防いでくれる優れものテントについて、そのお値段や自己修復能力の実力について調べてみました。
今まで、テント修復に、百均やセリアでテントリペアシートを買い込んでキャンプにお出かけの方は、是非ご覧いただき、購入の参考にしてくださいね。
それでは、早速見ていきましょう。
カネオくんで紹介された自己修復テント
「自己修復テント」のキーワードで検索すると、すぐに、
- 指で擦るだけで開いた穴を修復できるセルフヒーリングテント「Nano Cure Tent(ナノキュアテント)」
が見当たりました。
「セルフヒーリング」とは、日本語で自己修復を意味します。
「ナノ」は、10億分の1の単位で、語源は小人を意味するナノスだそうです。
「キュア」は、治す・癒す・直すの意味ですから、商品名の「ナノキュアテント」とは、「10億分の1の単位の技術で修理が出来るテント」といった意味にでもなるのでしょうか。

製造元
製造元は、アメリカの会社で、
- The Nano Cure Tent(NCT)(ザ ナノ キュア テント)
というブランドで、ナノ技術を使って開発した特殊なテント生地を使うことで、小さな穴程度であれば、指でこするだけで自動的に自己修復してくれる商品を開発したようです。
自己修復が出来る仕組み
テント生地の構造を単純化すると、縦糸と横糸の組み合わさった網目状のものと考えられます。
その網目状の生地が、空気より小さければ、空気を通さず、大きければ空気を通し、また、水よりも小さければ水を通さずに、水よりも大きければ水を通してしまうという理屈ですね。
当然、テント生地は、水を通さない大きさの網目状ですが、その網目がズレてしまうと、網目の大きさが変わってしまい、大きな穴は水を通すようになります。
今回の、自己修復テントの生地は、このテント生地の繊維の網目が一時的にズレてしまった状態、つまり穴が開いた時に、その部分をこすることで、
- 熱と摩擦によって元の位置に繊維の網目の位置を戻してしまう
というとても単純な仕組みで自己修復が行われています。
ナレーションが英語ですが、メーカーの動画(54秒)をご覧ください。網目が戻る仕組みがお分かりいただけると思います。
自己修復テントのお値段
The Nano Cure Tent(ザ ナノ キュア テント)の値段を調べたところ、ある正規販売店では
- 参考価格 44,090円
となっていました。
このテントは、まだ国内で大量に販売されていないことから、その人気の上昇に応じて、今の時代、すぐに似て非なる商品が出回ることが予想されます。
ですから、購入に際しては、国内正規販売店の、価格が4万円台の商品を購入されることを強くお勧めいたします。
自己修復テントの修復能力の実力
次に、指でこするだけで自己修復できるテントの修復能力の実力を確認します。
取り扱いメーカーや、ユーザーの使用レビューからのこのテントに関するプレビューをまとめると、概ねその修復能力の実力は、
- 1ミリ程度の穴: 約3秒間のこすりで修復(跡はほぼ目立たない状態)
- 2ミリ程度の穴: 約5秒間のこすりで修復(少し跡が残る程度に修復)
- 5ミリ以上の切れ目: 穴でなく、切れ目は修復できない(自己修復不能)
となっています。
1ミリの穴は、画鋲の穴の大きさで、2ミリの穴はクギの穴の大きさです。
自己修復メカニズムから、記事の網目にズレが起きている範囲では、こするとズレた網目の形をこすることで整えることが出来るようです。。
ただし、穴でなく、ナイフ等で網目を断ち切ってしまった場合は、全く自己修復は出来ないようですね。
小さな穴にのみ、自己修復に機能がしているといるだけで、通常のテントの2倍相当の金額となるのは、少し微妙な気もしますけれど…。
ちなみに、キャンプテントの修理業者のサイトを見てみると、一般的に、大きな破れや縫い合わせ部分のほつれなどの修理費用は、数千円から1万円位(送料を含まず)で修理されているようです。
ただし、送料を払ってまでテントの修理をお願いする方は、百均やセリアでも購入可能なテントリペアシートを利用してご自分で修理されているのか、ミリ単位の小さな穴の修理を業者にお願いされている方の情報は見当たりませんでした。
一般的なテントの価格とテントの寿命

この自己修復型のテントのサイズは、3人から4人用で、重量が約3.6kgの物が、4万円台でした。
これと同じようなテントを探すと、安いもので7,000円、一部ブランド物で25,000円の商品もありますが、
- 概ね20,000円以下が相場
のようですね。
ただし、テントの居住性にこだわったりデザインにこだわった高級テントになると、10万円を軽く超えるおしゃれなテントもあるようです。
次に、一般的なテントの耐用年数については、自然素材系のコットンやポリコットン(TC)テントの平均寿命は、10年から15年、化学繊維系のポリウレタン・ポリエステル(化繊)テントの平均寿命は、5年前後といわれています。
このテントは、ナイロン繊維で作られているので、自然素材系のテントよりはどうしても耐久性は落ちると思います。
また、表面に特殊化加工もしているようなので、通常の生地よりも紫外線に弱く、テント生地の100%の機能が発揮できる期間となると、平均寿命が更に短くなる可能性もあるようです。
番組情報
今回の、NHKの「有吉のお金発見 突撃!カネオくん」では、キャンプを手軽かつ快適にするアイテムを多数紹介しています。
焚火等の熱で発電してスマホを充電する「ハイテクたき火」や、今回調べたこするだけで穴が塞がる便利なテントが紹介される一方で、ブッシュクラフトとよばれる、最小限の道具と知恵で、事前の中で生活する方法も紹介されます。
番組では、様々なアイテムを使った快適キャンプと、サバイバルの要素を楽しむブッシュクラフトの両方が紹介されるようなので、楽しみですね。

ブッシュクラフトとは、最小限の道具で自然の中で生活する知恵と技術のことで、ブッシュ(茂み)とクラフト(技術)を合わせた言葉です。
サバイバル的なキャンプの時間を楽しみながら行うのがブッシュクラフトで、命からがらの悲惨な目にあってしまうのがサバイバルです。
まとめ
今回は、「有吉のお金発見 突撃!カネオくん」で紹介された『破けた穴が指でこするだけで塞がる「自己修復テント」』について調べてみました。
アメリカ製のこのテントは、3~4人用の重さ3.6キロで、日本での販売価格は約44,090円位の商品です。
自己修復機能のない、同等のテントよりもお値段は約2倍前後と少しお高めになりますが、1~3ミリの小さな穴がテントに空いてしまったときには、指でこすれば穴が塞がる優れものです。
ただし、生地が大きく破れたり、縫い合わせが裂けたりほつれたりした場合には、自己修復機能は期待できず、通常のテントと同様に、テント修理業者に修理を依頼するか、テントの種類によっては、新しいテントを求めたほうがお安い場合もあるようです。
通常、1~3ミリ程度の穴が空いた場合は、百均やセリアで販売しているテントリペアシートを貼り付ければ、特に問題はないようなのです。
結論として、グランピング等、キャンプに快適さと豊かさを求めるスタイルのキャンパーであれば、「自己修復機能」付きのテントを張れば、アクシデントでテント生地に穴が開いた本来不幸な場面ですら、「ほら見て!こうしてこすると、あら不思議、穴が消えちゃいました!」と楽しむことが出来ると思います。
一方で、最小限の道具で自然の中で生活する知恵と技術を磨いて楽しむブッシュクラフト系のキャンパーの方であれば、1~3ミリの小さな穴など、用意したテントリペアシートで補修したり、周囲の葉っぱの軸を穴に差し込んで、仮の補修を楽しむなど、わざわざ高額で耐久性に劣るこの手のテントを購入する必要はないかもしれませんね。
今回ご紹介した破けた穴が指でこするだけで塞がる「自己修復テント」、キャンパーのスタイルによって、そのニーズは異なるといったところでしょう。
あなたは、このテントを必要とする派?それとも必要としない派?
正解は、自分のライフスタイルや美意識に合わせて決めて下さいね。
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