放送予定:1月1日水曜日 9:05 -11:54 NHK総合1
令和7年も、NHKではニッポン”ふるさと”リレーで全国4か所からお正月の表情を元旦生中継しますが、落語家春風亭昇太さんが主任を務める東京・新宿末廣亭の正月初席の舞台裏の様子も紹介されます。
春風亭昇太さんといえば、笑点の大喜利の司会者としてのご活躍のほか、テレビ・舞台の俳優や執筆活動もこなすマルチな才能を発揮される勢いのある落語家さんであることから、元旦からそのお姿を拝見できることは嬉しいことですよね。
今回は、そんな昇太さんが主任を務められる東京・新宿末廣亭の正月初席について、開催期間、入場料、昇太さんの出番などについて調べてみました。
春風亭昇太さんが主任
昇太さんwiki
「笑点」の司会者としてお馴染みの春風亭昇太さんのご本名は、田ノ下雄二(たのしたゆうじ)です。
1959年12月9日生まれの65歳で、ご出身は静岡県静岡市清水区です。
昇太さんは、落語芸術協会に所属の落語家さんですが、2019年からは同協会の会長をされています。
また、同じ2019年に昇太さんは、長年の独身主義を翻し、19歳年下の元タカラジェンヌの下薗莉惠さんと結婚されています。
寄席の主任(トリ)とは
寄席の最後の出演者を主任と呼びます。また 主任のことを「トリ」とも呼びます。
寄席で主任は一番重要な出番とされ、実演時間も30分はあり、今回昇太さんが主任を務めるということは、その日の寄席の看板落語家として位置づけらているという事になります。
落語家の世界には、真打制度という階級順があり、下から順に、見習い・前座・二つ目・真打4段階に分かれていて、原則的には年功序列で昇進しますが、実力のある落語家さんの場合は、短期間に昇進される場合があるようです。
このうち、寄席で主任を務めることが出来るのは、真打の人だけで、真打になると「師匠」と呼ばれ、いわゆる一人前の落語家さんとして扱われます。
ただし、実力と人気が伴わない真打の方の場合は、真打となっても主任(トリ)を務めることがなく、それだけ、落語の世界では主任(トリ)を務めることは名誉なことなのです。
新宿末廣亭の正月初席
東京・新宿末廣亭
東京の寄席は、上野にある鈴本演芸場、浅草六区にある浅草演芸ホール、池袋にある池袋演芸場そして、今回昇太さんが出演される新宿にある新宿末廣亭の4か所が有名で、その中で唯一、昔の寄席の面影を残す、ビル化されていない昭和21年の木造建築物が新宿末廣亭となります。
昇太さんが所属するのは、落語協会ですが、その他の団体で落語芸術協会などがあり、鈴本演芸場は落語協会の定席、新宿末廣亭は、落語協会と落語芸術協会の2団体のみの定席となっています。
新宿末廣亭では、10日毎に出演者を替えて興行していて、1日から10日までの期間は上席(かみせき)、11日から20日までの間を中席(なかせき)、21日から30日までの間を下席(しもせき) と呼び分けていて、その期間を落語芸術協会と落語協会の協会単位で交互に出演するシステムになっています。
但し、その他の団体に所属している芸人さんに対しては、「余一会」と呼ばれ来るる1月・3月・5月・7月・8月・10月の31日に行われる特別興行の時以外は、原則として上記の寄席に上がることはできないという排他的なシステムになっているものの、寄席に来るお客さんに対しては、コンビニ等で買った軽食や飲み物(アルコールを除く)の持ち込みは自由だったり、映画館と違って途中入場や、トイレのための演目間の中座も自由となっていていて、気軽に寄席を楽しめるようになっています。
新宿末廣亭については、桂竹丸さんという落語家さんが新宿末廣亭の近くや中がどんな感じなのかを案内・解説している9分ほどの動画がとてもわかりやすかったので、もし動画でご覧になりたいという方は下記をご覧になってみるとわかりやすいと思います。
正月初席(期間、入場料、昇太さんの出番)
新宿・末廣亭の正月初席は、元旦から10日までの間、
〇 11時~14時30分の第一部
〇 15時〜18時20分の第二部
〇 18時30分〜20時30分の第三部
の3部に分けて正月初席が行われます。
この内、昇太さんが主任を務めらるのは第一部なので、概ね14時からの30分間、昇太さんの落語が聞けるようです。
その他の主任は、第二部が講談師の神田 松鯉さん、第三部の主任は落語家の桂 竹丸さんとなっています。
入場料は、当日券で、一般が3.500円、学生が3.000円、小人が2.500円だそうですが、1日から5日の期間の第二部興行の前売指定席券は既に販売終了しているようです。
また、1日から5日の間のみ、第一部が終了した後で、観客の入替をするようですので、お気を付けください。
舞台裏からニッポン”ふるさと”リレーの生中継
今回のニッポン”ふるさと”リレーは、雪国の長野県野沢温泉と、滋賀県の甲賀の里、山口県の防府市老松神社の女尻相撲大会会場、そして新宿末廣亭の舞台裏からの、全国4か所からの生中継が予定されています。
番組放送時間が9時5分から11時54分で、新宿・末廣亭の正月初席第一部の公演時間が11時から14時30分までの間なので、昇太さんが番組に登場されるのは、番組前半かもしれませんね。
番組では、番組MCの三宅裕司さんと昇太さんのトークバトルに、「整いました!」のフレーズで有名なねづっちさんも参戦されるそうです。ただ、ねづっちさんの当日の出番は、18時30分から20時30分の第三部の色物と予定されているので、ねづっちさんの参戦は、スタジオからなのか、舞台裏からなのかは、時間的に分かりませんが、昇太さんと三宅さんの新春トークバトルを、うまくねづっちさんが整えていただけると、縁起がいいです
まとめ
今回、元旦の9時5分から11時54分までの間、全国4か所からの生中継を交えて放送される「ニッポン”ふるさと”リレー」に出演される春風亭昇太さんについて調べてみましたが、
・昇太さんが寄席で務める主任とは、トリのことであり、落語家の最高階級である真打の中でも、真に人気と実力がある人でないと、主任(トリ)には選ばれない重要な役割
・昇太さんが出演される新宿末廣亭は、東京に4か所ある有名な寄席の一つで、昭和21年に建てられた木造建築であり、落語協会と落語芸術協会の2団体が交代で出演する定席の寄席で、途中入場OK、アルコールを除く飲食物の持ち込みOK、トイレのための演目間の中座もOKの、観客にやさしい気楽な雰囲気の寄席
・新宿末廣亭の正月初席は、元旦から10日までの間に、一部(11時~14時30分)、二部(15時〜18時20分)、三部(18時30分〜20時30分)の3部制で開催され、この内、昇太さんが出演されるのは、第一部のトリで概ね14時頃からで、入場料は大人3500円
・新宿末廣亭の舞台裏からのニッポン”ふるさと”リレーの生中継の時間は、番組後半の可能性が高いがはっきりとは分からない。そして、スタジオのMCの三宅裕司さんと舞台裏の昇太さんのトークバトルに、正月初席第三部に出演予定のねづっちさんも、そのどちらかいずれの場所から参戦される
という事が分かりました。
年の初めから、元気な春風亭昇太師匠のお姿をテレビで拝見したいものですね。そして、可能ならば、新宿末廣亭の正月初席で生の昇太さんの落語を聞くことが出来たら、令和7年も、きっと良い年になる気がしますね。
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