こんにちは、ビタミンです。
9月15日月曜午後8時からテレ東で放送される「 JAPANをスーツケースにつめ込んで!〜世界に日本を持ってった〜SP」では、日本の人気ご当地お土産を、北欧の国スウェーデンのティータイム「フィーカ」に持ち込んで、スウェーデンの方たちの反応を探る企画が放映されます。
スウェーデンのこのフィーカという習慣は、あまり聞きなれない言葉なので、コーヒーと甘いお菓子で1日2回休憩する独特の文化だそうで調べてみました。
フィーカとは
フィーカは、スウェーデン語でfikaと綴ります。
コーヒーを、スウェーデン語でkafiといい、フィーカは、コーヒーの綴りをひっくり返して誕生した言葉だといわれています。
フィーカとは、ティータイムやコーヒーブレイクの時間の事ですが、スウェーデン人は、その時間を単なる休憩時間と考えていません。
スウェーデン人にとってフィーカは、人と人のコミュニケーションを深めたり、お互いの心を通わせるために必要な大切な時間だと認識されていて、国民の大半が一日の内に複数回、フィーカの時間を取る文化を大切に守っています。
フィーカの特徴
フィーカの目的
仕事や日々の生活における休憩としてだけでなく、コミュニケーションを促進し、絆を深めることをその目的としています。
なので、通常の企業でも、1回に15分から30分程度のフィーカの時間を就業時間内に複数回行うことは常識となっているそうです。
時間と場所
フィーカを行う時間や場所、そして回数に制限はありません。
フィーカの時間を共に過ごすのは、家族、友人、職場の仕事仲間等です。
そのため、フィーカを行う場所は、自然と、自宅、カフェ、公園、職場等で大なわれるようになります。
また、冬の厳しい北欧の国特有の現象として、春になるとスウェーデンの人たちは、競って日の当たる屋外のテラス席に出てフィーカを楽しむそうです。
また、首都のストックホルムでも街中にカフェがあり、広いスペースが確保されたカフェの中でゆったりとフィーカを行えます。
面白いのは、子ずれの親でもフィーカを楽しめるように、カフェの店内フロアーに、ベビーカー用の駐車スペースを備えているカフェがあることも、ストックホルムでは珍しくはないそうです。
本当に、カフェとフィーカの文化が国民に根付いている証拠ですね。
フィーカを行う時間や回数にも特に決まりはありません。
一般的な会社も、午前10時と午後3時の頃に2階のフィーカの時間を取っているところが多いそうです。
日本でも、福井県庁がフィーカを取り入れたと県のホームページでアピールしていますが、半年に一回、年に2回、テーマを決めて、ゲストに副知事さんを入れて参加者10名で実施し、実施後には、ふぃーカに参加した感想についてのアンケートも作成も求められていたそうです。
看板はフィーカでも、その中身は、まだまだ本場のフィーカにはかけ離れているようで、それをフィーカといってしまうと、スウェーデンの方に笑われてしまいそうですね。
飲み物と食べ物
フィーカの時の飲み物は、コーヒーが一般的となっています。
ただし、フィーカの際の飲み物にも決まりはなく、好みにより、紅茶、レモネードなどを楽しむ人も多いそうです。
フィーカの時の食べ物は、甘いお菓子を頂くのが一般的となっています。
ただし、ため者にも特に決まりはないようで、甘いお菓子の代わりに、サンドウィッチを摘まんだり、軽食を取る方もいらっしゃるそうです。
定番のお菓子
フィーカの際の食べ物は、甘いものが一般的となっていますが、コーヒーと共に頂く定番となっているお菓子があるので、ご紹介いたします。
ブッレ
ブッレと呼ばれる甘いパンをお菓子として、フィーカでコーヒーと共に頂きます。
ブッレは、菓子パンの意味で、カネル(シナモン)を使ったカネルブッレ(シナモンロール)が一般的なお菓子とされています。

プリンセストルタ
プリンセストルタは、英語ではプリンスセスケーキと呼ばれる、緑色のマジパンで覆われたスウェーデンの伝統的なケーキです。
ケーキの土台に、スポンジケーキとカスタードクリームを交互に重ねていき、その上にホイップクリームを載せて、さらにその上から全体を薄く伸ばしたマジパンで包み込んで、平べったい半円形に仕上げたものです。

また、上のマジパンの色を青色にするとプリンストルタ、ピンクや赤のマジパンにするとオペラトルタと、マジパンの色で、ケーキの名前も変えられるそうです。
ブルーベリーパイ
ブルーベリーなどの様々なベリーを使ったパイや、アップルパイなども、フィーカの定番のお菓子として人気があるようです。

セムラ
年明けからイースターまでの期間限定でスウェーデンの店頭に並べられるお菓子が、セムラです。
古来、セムラは、イースター前の絶食に備え、エネルギーを蓄えるために食べられていた超高カロリーなお菓子です。
今は、イースター前の絶食の習慣は廃れ、ただセムラを食べる習慣だけが残っていて、この日は「Fattisdagen(太っちょの日)」と呼ばれています。
セムラは、ふわふわのパンの中に、甘いアーモンドペーストを入れ、その上に甘くないホイップクリームを載せたものです。
首都ストックホルムでは毎年「セムラコンテスト」を開催し、その年に一番おいしいセムラの称号を求めて街中の店舗が腕を競い合う程、国民に親しまれたお菓子のようです。

まとめ
9月15日月曜の「 JAPANをスーツケースにつめ込んで!〜世界に日本を持ってった〜SP」では、一日複数回も、家族や友人、そして職場の仲間とコーヒーと甘いお菓子を食べてコミュニケーションを図る時間、フィーカの習慣を取る文化が根付いたスウェーデンが舞台となっています。
番組では、外国人に人気の日本の甘いお菓子を持ち込んで、フィーカ好きのスウェーデンの方から、その感想をいただく企画ですが、今回は、地元スウェーデンの方が大切に守っているフィーカの文化と、フィーカの際にいただく定番のお菓子について調べてみました。
普通の企業ですら、一日2回、午前と午後に15分から30分間、フィーカの時間を確保しているそうで、その度にコーヒーはともかく、定番の甘いお菓子を頂くことには少し驚きですね。
三度の食事を、常に腹八分目以下にキープしておかないと、折角のフィーカの時間を楽しむことが出来ませんね。
日本でも、スウェーデンのこの文化を参考にして、フィーカの時間を取り入れられるようになれば、職場の○○ハラスメントが少しでも減ってこないかと思うのですが、逆に、その時間帯に、先輩や上司から○○ハラスメントを受けたと、苦情が出るようになるかもしれませんね。
フィーカがあっても無くても、お互いを思いやって、○○ハラスメントが無い過ごしやすい日本になっていただければと、定番のお菓子のように、甘い甘い考えが浮かんできました。
明日は、妻と二人で、ゆっくりフィーカしてみようかな…。
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