こんにちは、ビタミンです。
9月13日土曜日午前10時30分から日テレで放送される「オー!マイゴッド!」で、世界に誇る1万円越えの線香花火が紹介されました。
今回は、そんな線香花火の歴史と、藁から作る手作りにこだわった線香花火の驚きの値段をしらべてみました。
線香花火は日本生まれ
線香花火とは
線香花火は、日本で生まれのオモチャ花火です。
花火線香とも呼ばれ、江戸時代に誕生しています。
線香花火は、和紙の先に火薬を巻き込んだり、藁の先に火薬を塗り付けた手持ち花火です。
線香花火の起源
現在は、手持ち花火とされていますが、江戸時代の誕生初期には、仏壇に供える線香と同じく、直接手に持たず、香炉や火鉢の灰に火薬を塗布した稲藁を立てて火をつけて楽しんでいました。
そのことから、線香の花火、つまり線香花火と名付けられたといわれています。
線香花火の地域性
元々、線香花火は、関西地方の公家の遊びとして稲藁の先端に火薬を塗って楽しむもから、庶民にもその楽しさが広まっていったようです。
西のすぼ手
元来の線香花火のスタイルのすぼ手は、竹ひごや藁でできた柄の先に、黒色火薬を直接付着させています。
手持ち花火としてすぼ手の線香花火を楽しむ際は、先端を上向き45度にして着火すると長く楽しめます。
東の長手
すぼ手の線香花火の人気の拡大についれて、江戸でも線香花火は大いに人気を博しました。
しかし、当時の江戸では稲藁が手に入りにくかったという事象があり、江戸ですぼ手の線香花火が売り出されて数年後には、藁の代わりにこうぞ紙と呼ばれる和紙でこよりを作り、そのこよりの先端に黒色火薬を包み込んで、すぼ手の代用品的に長手と呼ばれてもてはやされるようになりました。
その塗、昭和の時代までは、西はすぼ手、東は長手の線香花火を楽しむ文化が残っていましたが、その後、中国製の安い長手の線香花火が大量に輸入されるようになり、国産の線香花火の減少とともに、現在は、全国的に長手が一般的となっているようです。
線香花火の5変化
線香花火に火がついてから消えるまでの燃え方は、よく人間の一生に例えられて、着火して燃え尽きるまでの5つに変化する状態に、それぞれに名称がつけられています。
着火直後の、火の玉が落ち着いている状態を蕾(つぼみ)と名付けています。
次に、火の玉が大きつ破裂して、華やかに火花が咲くように飛び始めた状態を牡丹(ボタン)と名付けています。
牡丹の状態から、やがて松の葉っぱのように、火花があちこちに向けて激しく飛び散る状態になると、これを松葉(まつば)と名付けています。
最高潮の松葉の状態から、やがて勢いが衰えて、柳の枝のように幅日が少し垂れて飛び散るようになった段階を柳(やなぎ)と名付けています。
そして、最後の段階で、菊の花びらが散り落ちるように、ほんの小さな花火が静かに舞い散って、やがて燃え尽きてしまう段階を散り菊(ちりきく)と名付けています。






昔の人生50年時代であれば、10代が蕾、20代が牡丹、30代が松葉、40代が柳で、50代が散り菊…、と行ったところでしょうか。
幸か不幸か、人生100歳時代といわれる現在では、10代が蕾、20~30代が牡丹、40~50代が松葉で、60~70代が柳、80代以降が散り菊…でしょうか。
線香花火の神様は筒井良太
番組情報
9月13日土曜日午前10時30分から放送の「オー!マイゴッド!」では、世界に誇る1万円越えの線香花火を作る筒井時正玩具花火製造所の花火師の筒井良太さんが花火の神様として紹介されます。
31秒の動画の内、前半の12秒間に、神がつくる線香花火が紹介されていますので、12秒間、お楽しみください。
花火師・筒井良太
世界に誇る1万円越えの線香花火を作る筒井良太さんは、筒井時正玩具花火製造所の三代目です。
初代の時正さんが創業し、お父様が2代目を継ぎ、子供が手にもって遊ぶ「玩具花火」の実を製造していました。
三代目の良太さんは、会社員を経て実家に戻り、日本で最後、唯一の線香花火専門の製造所をしていた叔父さんの下で3年修業し基本的知識を学び、その後は独学で中国製の安価な線香花火を一線を画する、価格は高いが綺麗で美しい線香花火の開発に励みました。
良太さんが3代目を継いだ後に、国内に2社新たに線香花火会社が生まれても、昔ながらの稲藁を使ったすぼ手の線香花火を作れず、長手の線香花火のみの製造しかできず、良太さんは必要な材料確保のために自ら田んぼを購入し手線香花火を作るために米の生産も始め、国内で唯一、すぼ手と長手の両方を作れる会社として知名度を上げいます。
線香花火の種類と値段
花々(はなはな)


税別15,000円、税込み16,500円する最高級の線香花火です。
長手の線香花火で、地元八女市の和紙で作り、持ち手の部分を花弁のように仕上げてそれ束ねて花に見立てています。
火薬が湿らないように、桐箱に収められ、添えられている蠟燭(ろうそく)も和蠟燭で趣があり、蠟燭タテも地元九州産の山桜の木でつくられている贅を尽くした一品です。
一箱に、線香花火は40本入っています。
お店の公式ホームページから購入できます。
蕾々(らいらい)


税別5,000円、税込み5,500円する高級線香花火です。
長手の線香花火で、四季をイメージした4色(桃・水・橙・白)で染め上げた和紙を使い、1年を通じて使えるように、防湿が出来る紙箱に収められいます。
一箱に、線香花火は32本(各色8本)入っています。
お店の公式ホームページから購入できます。
花(はな)


花の線香花火と、蕾の線香花火の両方が入った商品で、桐箱入りです。
お値段は、税別8,000円、税込み8,800円で、1箱に42本入りです。
蕾(つぼみ)


お待たせしました。
やっと庶民でも心が動く価格帯の商品が登場してまいりました。
税別1,600円、税込み1,760円です。
手が届きそうですね。
内容は、蕾々と同じ4色セットの線香花火が各色2本の計8本入りです。
本数が少ないので、箱入りではなくパッケージ入りです。
この商品も、もちろんお店の公式ホームページから購入できます。
スボ手牡丹


西日本の方には、昔懐かしいすぼ手スタイルの線香花火です。
価格は、税別800円で税込み880円です。
1箱15本入りです。
長手牡丹


すぼ手線香花火の代用品として誕生した長手花火です。
すぼ手牡丹より、この長手牡丹の方が燃焼時間が長持ちするそうです。
価格は、税別800円で税込み880円です。
1箱15本入りで、スボ手牡丹と同じ値段、本数ですね。
その他色々



その他、草木染で和紙を染色した新作の花一片は、20本入りで3,500円(税抜き)です。
また、祝い線香花火は、紅白の2色に染めた線香花火が2本入りで一袋450円で、10袋単位で購入すると、水引きの表書きと名前についても入れていただけます。
単体で13,200円(税抜き)で、線香花火100本と飾り台付きです。
また、飾り台が白と紫の一対となったセットも26,400円(税抜き)であります。
その他、種々の玩具花火がありますので、興味のある方は筒井時正玩具花火製造所の公式ホームページの商品紹介をご確認ください。
まとめ
9月13日土曜日午前10時30分から日テレで放送される「オー!マイゴッド!」で、世界に誇る1万円越えの線香花火が紹介されました。
1万円越えの線香花火を作るのは、福岡県の筒井時正玩具花火製造所の三代目筒井良太さんです。
安い中国製の線香花火とに対抗するために高級路線の線香花火を作り上げ、稲藁をつかった伝統的なすぼ手の線香花火と、和紙を拠って作る長手の線香花火の2種類ともを日本で唯一作れる会社に育て上げました。
たかが花火、されど花火、一番高いもので一箱16,500円ですが、紅白2色の二本入りで450円の花火もとりあつかっているので、とりあえずは、450円の花火を購入して、その実力をご自身の目で確かめてみるのもいいですね。
少し贅沢な花火ですが、時には、ご家族と、友人と、恋人と、ゆっくりと線香花火の風情を楽しんでみるのも良いかもしれませんね。
コメント