こんにちは、ビタミンです。
今回は、6月8日日曜日に放送のドキュメンタリー番組「どうなる最後の1軒さん」に注目しました。
かつて「100円満点」のキャッチフレーズで、マクドやモスなど、大手のハンバーガーチェンに対抗して格安のハンバーガーを提供していた中堅のハンバーガーチェーン店「バーガーシティ」があったそうです。
1998年(平成10年)に本社が倒産した後も、「バーガーシティ」の味を守ろうと、個人営業店として営業を続けてきたお店の内、今回最後の1軒となった「バーガーシティ・サンロード店」が番組で紹介されます。
番組放送後は、行列ができることが必死なので、一足先に、お店の紹介と行き方、そのメニューについてまとめてみました。
お近くにお住まいの方、興味本位で絶滅危惧店を冷やかしてみたいとお考えの方は、最後まで記事をお読みくださいね。
それでは、早速見ていきましょう。
バーガーシティの歴史
1980年代から1998年に近畿地方を中心に存在
バーガーシティは、本社を大阪府豊中市においていた日本のハンバーガーチェーン店です。
1998年(平成10年)に倒産して、フランチャイズ店に対して補償金を返金することもなく、フランチャイズ店からは「夜逃げだ」と非難のされた結末を迎えた負の歴史を持つ会社です。
この会社のチェーン店は、本社のある近畿地方を中心に展開していて、主に、鉄道の駅前や、テナントビルなどの、小さなスペースを中心に店舗を構えていました。
バーガーシティの強みと特徴
バーガーシティが、マクドやモスといった大手ハンバーグチェン店と張り合えたのは、大手チェーン店が出店を躊躇する規模の、面積が小さいスペースに店舗を構えていたからです。
バーガーシティの各店舗は、いずれも店舗が狭くて、接客カウンター部分が僅か5坪(約10.7畳)といった店舗が主流で、お店でゆっくり味わうというよりは、実質的にはテイクアウト専門のハンバーガー店といった特徴でコストを落として、大手ハンバーグチェン店との価格差別化を図っていました。
当時、マック等の大手のハンバーガーが200円で販売していたところ、バーガーシティではその半額の100円でハンバーガーを販売し、「百円満点、バーガーシティ」のキャッチでテレビCMを打つなど、急速に成長を果たしました。
大手の攻勢を受け倒産、消滅!
バブルの波に乗って成長を続けたバーガーシティですが、1991年にバブル景気が崩壊したあとも経営を続けていました。
ところが、バブルの崩壊に合わせて、マクドナルドを中心とした大手ハンバーガーチェーン店が、出店方針を変えて、それまで出店してこなかったスーパー店舗内のミニ店舗や、ロードサイドのスペースに積極的に出店するようになりました。
更に、コンビニエンスストアでもハンバーガーを取り扱うようになり競合が激化し、加えてバブルの崩壊にともなう円高・デフレで、大手がの値下げ攻勢をかけてきたことで、状況は一変しました。
結局、バーガーシティの売りである商品単価で、大手のハンバーガーの方がバーガーシティのハンバーガーより安くなるという逆転現象が起きました。
そして価格・サービス面での大手との優位性が消滅したとこで急激に経営が悪化し、1998年に、夜逃げ同然の状況で、中堅ハンバーガーチェンとしてのバーガーシティは消滅しました。
ブランドを守り続けてた個人経営の最後の2軒
本社の倒産の中で直営店は消滅しましたが、フランチャイズ店の中には、バーガーシティの看板を守って個人経営する店舗も現れました。
それが、大阪府堺市の白鷺駅前にあった「白鷺駅前店」と、兵庫県豊岡市の江原駅前にある「サンロード店」です。
堺市の白鷺駅前店は、経営者の高齢化と後継者の不在を理由に、2018年末に閉店してしまい、現在もバーガーシティの看板を守り続けているお店は、兵庫のサンロード店のみとなっています。
そんな、バーガーシティ・サンロード店が、今回「どうなる最後の1軒さん」に登場します。

「買って守ろう 一挟入魂 絶滅危惧店」と鮮やかに染め抜かれた前掛けに、最後の1軒を守り抜こうと燃える経営者の方の熱い熱い情熱を感じてしまいますね。
バーガーシティ(サンロード店)の行き方


バーガーシティ(サンロード店)基本データ
店名 | バーガーシティ |
ジャンル | ハンバーガーショップ |
所在地 | 兵庫県豊岡市日高町日置22-13 |
電話番号 | 0796-42-3648 |
営業時間 | 午前11時 から 午後7時 までの間 |
定休日 | 不詳(事前確認する必要あり。) |
イートインスペース | あり(8席) |
テイクアウト | あり |
公式アカウント | https://www.facebook.com/burgercity87 |
駐車場 | あり(若干台数、店舗前の空きスペースで可) |
ドレスコード | マスク入店不可 |
2018年末に、堺市の白鷺駅前店が閉店したので、バーガーシティを名乗るお店は、このサンロード店のみとなったために、現在は、サンロード店の名前は不要になり、「バーガーシティ」のみの屋号となっていますね。



本当に、8席のイートインスペースがあるのでしょうか?不思議な空間ですが、お店の中は、有名人のサイン色紙や写真で一杯のなので、地元でも超有名店なのですね。
バーガーシティへの行き方
バーガーシティへは、兵庫県の北部の街にあり、訪ねていくには少し勇気がいる場所にありますが、行き方自体は非常に簡単です。
ご覧の地図のとおり、お店はJR山陰本線の江原駅の目の前にあり、直線で100メートル徒歩1分の所にあるので、公共交通機関で行く場合も便利なロケーションです。
また、近畿・中国地方のエリアの方であれば、ツーリングやトライブにちょうどいい感じのロケーションにお店があるので、日帰りでお店を訪ねるのも最高ですね。
お店の前の空きスペースには、無料で車を止めることが出来ますので、大量に注文した商品を受け取る場合や、お体がご不自由な方でも、お店の前に車が止められるので安心です。
また、お店の近くを散策したい場合は、お店のすぐ近くに有料の駅前駐車場があるので、そちらをご利用されれば、お店にご迷惑をおかけすることもないと思います。
せっかくこの町のこの店を訪ねて行ったならば、時間を気にせずに、しっかりとお店の雰囲気を堪能して、できれば、イートインをしてゆっくりと過してみたいものですね。
バーガーシティ・ サンロード店のメニュー



メニューは、上のメニュー表以外にも、フライドチキン・唐揚げ・ハッシュドポテト・オニオンリング・シェイク等も充実していて、お店でじっくりとメニューを決める楽しみがあり、何度もリピートして、美味しそうな全てのハンバーガーを食べつくしてみたくなりますね。
どうなる 最後の1軒さん!?の番組情報
6月8日日曜日の午後3時からTBSで放送の「どうなる 最後の1軒さん!?」から送り込まれたレポーターは、吉本新喜劇の島田珠代さんです。
珠代さんの強烈なツッコミトークに、店長は耐えきれるのでしょうか?
まとめ
今回は、1998年に経営破綻して消滅したハンバーガーのブランド「バーガーシティ」の看板を守りぐづけている唯一の店舗、バーガーシティ・サンロード店について注目してみました。
2018年末まで、大阪の堺市にもう一軒バーガーシティ・白鷺駅前店があったのですが閉店してしまいました。
サンロード店の店内は、かつてのバーガーシティのチェーン店の特徴のとおり、小さな面積の店舗にイートインスペースもありますが、主にテイクアウトを主にしする店舗スタイルを顕著に残していることが分かります。
個人経営店とし手の経営が既に27年経過する現在、私を含め大半の方はオリジナルのバーガーシティの味を知りませんから、比較するものはなく、既にサンロード店の味を含めた全てが元祖「バーガーシティ」といえる存在になっています。
店長の前掛けに染め抜かれている言葉、「買って守ろう 一挟入魂 絶滅危惧店」のとおり、今回の放送を機に、バーガーシティが復活していくストーリが始まればよいと願います。
機会があれば、是非訪ねてみたいお店の一つですね。
コメント