不遇の野呂佳代を救った有吉弘行と劇団ひとりの言葉【一周回って知らない話】

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今日(12月18日)は、1周回って知らない話を見ています。

 ゲストに、野呂佳代さんという女優さんが出ていますが、元AKB48のメンバーだった方だそうです。

 最近、ドラマにご出演されていて、「野呂が出演する番組にはずれはなし」といわれるほど有名な女優さんですが、現在の彼女を知っている若い世代のファンも、実は、野呂さんが元AKB48のメンバーでアイドルだったことを知らないという、驚きの結果が街角インタビューで紹介されていました。

 恥ずかしながら、私も、野呂佳代さんという女優さんを存じ上げないので、今回は野呂さんについて調べてみました。

不遇の野呂佳代のプロフィール

引用:映画.com

 野呂佳代(のろかよ)さんは、1983年10月28日生れで、現在41歳です。

 野呂さんは、AKB48とSDN48の元メンバーで、SDN48ではキャプテンを務められました。現在は、タレント・女優としてご活躍中で、太田プロダクションに所属されています。

 ご出身は、東京都です。

 2006年2月26日、「第2期AKB48追加メンバーオーディション」を受けられましたが、この時は履歴書に年齢から体重、そして足のサイズまで嘘を書いていて、オーディションで全ての嘘が見破られて、担当者が不合格を進言しましたが、プロデューサーの秋元康さんの「面白いから合格にしよう」との鶴の一言で、見事オーデションに合格しました。

 野呂さんの同期には、大島優子さん、梅田彩佳さん、秋元才加さんらがいらっしゃいます。

 そんな適当な性格の野呂さんですから、AKB48内でもパッとした活躍もなく、2007年には同期の佐藤夏希と「なちのん」の名前で漫才コンビ結成するよう指示がなれて、野呂さんは、年齢詐称等の自虐ネタでAKB48お笑い担当として活動し、なんと「M-1グランプリ」へも初出場しましたが、結局2回戦で敗退するなど、野呂さんのその何事にも中途半端な仕事ぶりは、本来野呂さんを支える筈のスタッフからも「振り切れてない」と指摘されるなど、全く野呂さんの人気は出ませんでした

 また、2009年8月1日には、AKB48 の落ちこぼれメンバーで結成されたと噂された新ユニット「SDN48」としての活動を開始し、そして、2010年2月21日にはAKB48を卒業して、SDN48へ完全移籍することとなり、SDN48ではキャプテンに就任しましたが、顕著な活躍もない中、2012年3月31日に、メンバー全員とSDN48を卒業されています。

 野呂さんは、その後もタレントとして不遇の時代を過ごされ、パチンコ関連番組の出演と、パチンコ関係の地方営業しか仕事がない状態で長年芸能活動を続けられましたが、いつかは女優になるという夢は持ち続けられていました。

ピンチを救った有吉弘行と劇団ひとりの言葉

  こうした中、野呂さんは、番組で自らの不遇な状況を有吉弘行さんに相談する機会を得て、ご自身の現状を訴えたところ、有吉弘行さんから「だったら、そのパチンコ番組を全力でやれよ、馬鹿!」と叱責されたことで、自分が仕事に嫌々取り組んでいて、適当にこなしていたことに気付いて強く反省したそうです。

 その反省を転機にして、野呂さんは自分なりに全力で与えらえた仕事をこなしていたつもりになっていましたが、周囲からは元アイドルとしてのプライドを捨てきれなかった中途半端な演技に評価は得られず、ある日、劇団ひとりさんから野呂さんの演技を「何をやっているのか分からない」と批判されたそうです。

 そこで、再び野呂さんは、今後は他の芸人さんに失礼が無いように、どんな仕事にも全力で取り組むことを決意されたそうで、それ以降はお笑い関係の仕事が増えてきました。

 こうした中、2021年に「科捜研の女」に女優としてオファーがあったのを皮切りに、次々と女優としての仕事が舞い込み、2024年現在では、「野呂が出演する番組にはずれはなし」といわれる評価をうける女優に成長されました。

まとめ

 年齢詐称を平気でする適当な性格だった野呂佳代さん、それを面白いと感じてAKB48に合格させた秋元康さん、人生の巡りあわせは、実に面白いものですね。

 秋元さんは、AKB48で活動中で、そんな野呂さんの個性を生かして輝かそうと、AKB48として、異例の漫才コンビを組ませたり、SDN48のキャプテンを命じたり、秋元さんによる野呂さん売り出し作戦は続きましたが、親の心子知らずで、肝心の野呂さんは、自分が思い描いたアイドルを経て女優を目指す路線との違いに、常に不平不満を感じながら仕事に取り組まれていました。

 当然、そんな野呂さんに人気が出るはずもなく、アイドル卒業後は、パチンコ関連の仕事しか回ってこない不遇の時代を過ごすのですが、ただ、野呂さんのすごさは、そんな時でも、いつかは女優になる夢を諦めなかったことです。 

 こうした中、有吉弘行、劇団ひとりさんから、野呂さんの仕事に対する不誠実さを指摘されたことで、反省し、三枚目的なお笑いの仕事にも心を入れ替えて真摯に取り組んだところ、ついに運命の歯車が動き出し、科捜研の女に女優としてデビューされてからは、順調に女優の道を歩まれています。

 音楽プロデューサーの秋元康さんは、現在の野呂佳代さんの活躍について、「あの野呂が…」とご自身の心境は学校の教師のようだと語り、ヤンチャな野呂さんの成長ぶりに目を細めて喜んでいらっしゃいました。

 そして、野呂さんの今の活躍は、後輩のアイドル達に、何事にも全力て取り組めば、必ずその度量は報われるという夢を与える素晴らしいものだとも話されています。

 今回、初めて、野呂佳代さんについて詳しく知ることが出来ましたが、いい加減な性格だった野呂さんの才能を見出してオーデションに合格させた秋元さんの存在、不遇時代も、夢を諦めずに自分なりに努力を重ねてきた野呂さんの根性と、厳しいながらも、野呂さんに意識改革をさせた二人の先輩とのめぐり逢いで、今日のご活躍が成り立っていることがよく分かりました。

 今後は、なんとなく野呂佳代さんを応援したくなってきました。(笑)

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