引退?自由契約選手リスト入りした馬瓜エブリンの今後は【バスケ女子】

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 6月7日土曜日に、2028ロス五輪への初陣として、バスケットボール女子日本代表の国際試合「日本vsチャイニーズ・タイペイ」の試合が生中継されます。

 この中で、スペシャルゲストとして放送席に出演するのが東京五輪・パリ五輪の日本代表選手だった馬瓜エブリン選手です。

 馬瓜エブリン選手といえば、パリ五輪後に、1年間の休養宣言をした後、デンソーアイリスに入団し2シーズンを終えたはずですが、つい先日、デンソーアイリスの自由契約選手リストに入ったことが発表されましたが、その後の動向は伝わってきません。

 今後の馬瓜エブリン選手の動向について、番組出演中に何か発言があるのか気になるところです。

 今回は、そんな馬瓜エブリン選手が、登録されている自由契約選手リストと、選手同意書と、エブリン選手の今後の動向について調べてみました。

 現在30歳のエブリン選手、まだまだ日本代表として十分活躍できる年齢なので、今後の彼女の動向が気になる方は、最後までご覧ください。

馬瓜エブリン選手プロフィール

 馬瓜エブリン選手は愛知県出身の30歳(2025年6月2日現在)の女子バスケット選手です。

 馬瓜エブリン選手は愛知県で生まれ育ちました。

 エブリン選手が14歳の時に、日本代表として国際試合に出場するために、ガーナ出身の両親とともに日本国籍を取得しました。

 日本の方が経済的に豊かで治安もよいとはいえ、我が子のために、母国の国籍を離れて日本に帰化する決心をしたご両親は、子どもの将来に期待して帰化の選択をしたことに親御さんとしての愛情の深さを感じさせられたエピソードですね。

 そんなご両親の期待を背負って活躍するエブリン選手のバスケットのポジションは、パワーフォワードです。

 パワーフォワードは、ゴールに近いところで攻守にわたってオールラウンドな役割が求められるチームの要となる重要なポジションですね。

 プレースタイルは、高い身体能力を生かしたスピードを武器にして、ドリブルでゴール下に切り込んでいくドライブしてのゴールを得意としています。

 バスケットWリーグのトヨタに所属して、その中心選手として2021年チームの初優勝に貢献し、東京五輪では、銀メダルを獲得しています。

 その後、2022年7月に、日本代表からの休養を発表したところ、日本バスケットボール協会から、代表辞退は認められたものの、一方で所属チームの公式戦には出場できない旨の決定を受けてしまいました。

 確かに、それまでの日本のスポーツ界の常識では、怪我でもしない限り、日本代表に選出されて自体することは考えられない出来事だったので、協会がメンツをかけて、嫌がらせ的にこのような決定を下したことにも、いくらかは理解もできるところですが、ただ、その判断は時代遅れの気がしますね。

 目に見える怪我がなくても、メンタル面疲弊に対する休養による回復も重要な事と考えるのが令和の時代の考え方で、協会の考え方は、日本が世界一の経済大国となった昭和の時代の常識のような気がします。

 そんな中でも、2023年6月から、エブリン選手はWリーグのデンソーアイリスに移籍する形で現役復帰して活躍し、2024年のパリ五輪でも、日本代表選手として活躍する結果を残していることから、結果論としては、休養を取ったから、エブリン選手はパリ五輪でも活躍できた…、という事になるのでしょうか。

そんな大活躍のエブリン選手ですが、今年5月5日に、Wリーグは馬瓜エブリン選手を自由契約選手リストに入れたとの発表がありました。

自由契約選手リスト・選手同意書とは

自由契約選手とは

 Wリーグの自由契約選手とは、

  • 現時点で現所属チームへの選手同意書の提出がない選手

のことを言います。

 エブリン選手は、5月1日付で自由契約選手リストに登録されたことは発表されているので、5月1日までに、所属するデンソーアイリスに選手同意書を提出しなかった選手ということになります。

選手同意書とは

 エブリン選手が提出しなかった選手同意書とは、どんなものでしょうか。

 選手同意書とは、選手が自身の所属チームとの間で結ぶ契約書の一種です。

 その内容は、契約条件や、移籍、退団など具体的内容について、選手が承諾した内容を明記します。

 その内容によって、選手同意書の表題は変わり、

  • 選手がチームに残留する時に、チームが提示する契約内容に、選手が内容を同意したことを表明する「契約書
  • 選手が別のチームに移籍するときに、選手が移籍に同意したことを表明する「移籍届
  • 選手が、チームを退団することに同意したことを表明する「退団届

の3種類となります。

自由契約選手リスト

 5月1日までに、選手同意書をエブリン選手が提出しなかったために、Wリーグは、5月5日にその事実とともに、エブリン選手が自由契約選手リスト入りしたことを公式サイトで発表しています。

 今後、エブリン選手から提出される選手同意書によって、同自由契約選手リストから登録が抹消されることとなります。

 願わくは、登録抹消理由が、残留か、移籍のいずれかであればと願います。退団し、現役引退するには、少し早すぎる気がしますね。

今後の動向は

 ガーナ出身のご両親を持つ馬瓜エブリン選手は、これまでの日本のスポーツ選手の考え方と異なり、様々な独創的な活動を行っています。

 日本代表の休養名目での辞退の他にも、現役プレーヤーとしての活躍に加えて、経営者になってみたり、バスケットボール女子選手の活躍の場を広げるための活動をメディアを活用して積極的に行い、日本のバスケットのファンを増やしてきました

 具体的には、Wリーグでのプレーや、講演活動、起業、そして趣味のキャンプなどを通じて、多角的な活動でファンに親近感を与え、女子バスケットボールの魅力を発信していることです。

 今回、エブリン選手が、愛知での日本代表の国際試合の放送に、スペシャルゲストとして登場することは、従来と同じく、単に芸能事務所ワタナベエンターテイメントのタレントとしての出演か、それとも現役引退を前提とした活動の一環としての出演なのでしょうか、彼女の意図は読み切れません。

 引退するか、移籍するか、それとも現在のデンソーアイリスに残留するのか、番組出演中に、なにかの発表があるのか、試合の解説以外にも、彼女の発言が楽しみになりますね。

 まとめ

 今回は、今年5月5日に、Wリーグから自由契約選手リスト入りを発表された、馬瓜エブリン選手について、その後の動向を注目してみました。

 いまだ、選手同意書をWリーグに提出した様子のないエブリン選手は、6月7日にフジテレビが生中継する愛知県で開催される日本代表の国際試合「三井不動産カップ2025(愛知大会)」のスペシャルゲストとして出演されます。

  自由契約選手リストに登録された選手の選択肢は、現所属チームに残留するための「契約書」を提出するか、他チームに移籍するための「移籍届」を提出するか、現役引退してWリーグを去るための「退団届」を提出するかのいずれかとなります。

 ガーナ出身で、14歳で日本代表入りするための資格を得るために、家族全員で帰化を果たしたエブリン選手は、ご両親のバックグランドか異なることも影響してか、常に斬新な発想でバスケット選手として活躍されてきました。

 それは、単にバスケットボール選手としてだけでなく、バスケットボール界全体の活性化のための活動を自らが経営者として行い、または芸能事務所のタレントとして解説やバラエティー番組に出演したりと、ユニークな活動を通じて社会に貢献する異色の選手として多くのファンを獲得されています。

 先日発表された女子バスケットの日本代表選手のリストでも、デンソー アイリスのチームメイトで、現在35歳の髙田真希選手を筆頭に、エブリン選手より年配の方が25名中7人も登録されていることから、まだまたエブリン選手は、現役引退する年齢ではないことが明らかです。

 今回、エブリン選手が、選手同意書の提出を保留されている背景は明らかではありませんが、今回も彼女なりに日本の女子バスケット界の発展とご自身の更なる飛躍を目指して、何かしらの意図を持った行動をされているものと思われます。

 いったい、どんなサプライズを仕掛けてくるのか、今回出演の日本代表の国際試合でのコメントを含めて、今後の馬瓜エブリン選手の言動から目が離せませんね。

 今回も、最後までお読みいただきありがとうございました。

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