こんにちは、ビタミンです。
「外食の再生請負人」の異名を持ち、経営不振の店を生まれ変わらせる形で成長し、家系ラーメン・創作讃岐うどんを中心にブランドを展開している株式会社ガーデンの川島賢社長。
フリーターで0円起業して以降、企業再生型M&Aで急成長するガーデン社長川島賢氏のプロフィールと、企業再生型M&Aで急成長をささえる3つのキーワードについて調べてみました。
それでは、早速みていきましょう。
ガーデン社長川島賢のプロフィール
川島賢社長の基本情報
氏名 | 川島 賢(かわしま さとし) |
生年月日 | 1971年2月5日生 |
年齢 | 54歳 (2025年3月現在) |
出身地 | 東京都 |
最終学歴 | 都立芝商業高等学校(卒) |
職業 | 株式会社ガーデン代表取締役 |
川島賢社長の経歴
高校卒業後は、フリーターとして稼働
川島賢社長の尊敬する人は、伊藤雅俊(イトーヨーカドーの創業者)さんで、川島社長は商業高校を卒業後、起業を見めみてフリーターとして様々な仕事に従事しました。
不採算のカラオケ店の再建が起業のきっかけ
そんな川島社長に転機が訪れたのは2000年、川島社長が25歳の時でした。
川島社長が仕事を手伝っていた人から、「不採算のカラオケ店を再建しないか」と誘われ、ただ(0円)で経営難のカラオケ店を譲ってもらったことが、川島社長の起業のきっかけです。
フリーターだった川島社長が店長になり、徹底してコストを削減したことで、翌月にはいきなり黒字化に成功しました。
成功の理由は、カラオケ店を開業する際の初期投資(設備投資)が不要だったために必要経費が少なく、価格面で、既存の大手カラオケ店との差別化を図れたことです。
こうして、川島社長はフリーターからカラオケ店の経営者となり、有限会社マックの代表取締に就任しました。
事業再生で事業拡大して株式会社ガーデンを設立
この成功に味を占めた川島社長は、カラオケ店の事業再生を多数手がけて成功をおさめました。
その手腕を買われて外部からも事業再生の依頼を受けるようになりました。
2007年からは銀行からの依頼を受けて、飲食事業に進出しての事業再生にも参入するようになり、社名も株式会社マックに変更しました。
2015年には現在の株式会社ガーデンを設立し不動産事業にも進出を果たしました。
2018年には、フランチャイズ事業にも進出して、グループ企業12社を吸収合併して、家系ラーメン・創作讃岐うどんを中心にブランドを展開し、現在に至っています。
企業再生型M&Aで急成長を支える3つのキーワード
株式会社ガーデンの基本情報
株式会社ガーデンの基本情報です。
設立 | 2015年12月 |
業種分類 | 宿泊業・飲食サービス業 |
役員 | 代表取締役社長 川島 賢 専務取締役 小澤 修三 取締役 薫田 勇 取締役 井上 陵太 社外取締役 永野 正剛 取締役(監査等委員)小川 哲史 社外取締役(監査等委員)角野 崇雄 社外取締役(監査等委員)田中 達也 執行役員 伊藤 貴俊 執行役員 木村 直樹川島 賢 |
所在地 | 〒160-0022 東京都新宿区新宿2丁目8-8 ヒューリック新宿御苑ビル 4階 |
従業員数 | 正社員:288名、アルバイト:3,007名 ※ 2024年2月末現在 |
店舗数 | 193店舗 (内 FC32店舗) ※ 2025年3月3日現在 |
株式会社ガーデンの概要
株式会社ガーデンは、寡占化が進んでいたカラオケ業界の不採算カラオケボックスの再生から始まりました。
そのノウハウを生かして、株式会社ガーデンは、事業再生型のM&Aを利用した外食事業・不動産業・フランチャイズ事業へと参入、12社の企業再生・外食ブランド化を行っています。
その中でも「収益性・展開性・持続性が高く、海外市場への進出が可能」なラーメン業態とうどん業態に着目して、現在は、この2業態を中核事業としています。
企業再生型M&Aで急成長を支える3つのキーワード
株式会社ガーデンでは、企業再生型M&Aで飲食店展開を加速させてきましたが、ガーデンの成長を支えてきた強みである、「3つのキーワード」をご紹介します。
⓵ 好条件・好立地の飲食店を買収し、高利益率の体質に作りかえる
ガーデンは、2007年にカラオケボックスの事業譲渡を受け企業再生をしたことから、今まで12社の株式をM&Aにより取得して急成長をつづけてきました。
その急成長の秘密は、被買収企業の資産と財産を活用して、新たに業態転換をしたり、新ブランドを取得することによって、ブランドの獲得と店舗展開を加速させることです。
したがって、企業再生型M&Aで不可欠となるキーワードの一つ目は、「好条件・好立地の飲食店を買収し、高利益率の体質に作りかえる」ことです。
② ブランド力の源泉は「いつもの味」
これまで多くの飲食店経営に携わて来た経験で培った、効率的な店舗運営のオペレーションがガーデンの強みとなっています。
メインブランドの家系ラーメンの「壱角家」では、調理経験の浅いスタッフや外国人スタッフでも十分に調理することを可能とするオペレーションを導入することで、店舗環境を整備しています。
省コスト化により平均営業利益率21.2%を実現するとともに、どの店舗でも均質な味、サービスでリピーターの獲得に寄与しています。
したがって、企業再生型M&Aで不可欠となるキーワードの二つ目は、ブランド力の源泉を「いつもの味にすること」です。
③ 飲食事業×不動産事業の相乗効果で、スピード感ある店舗展開
ガーデンが運営する不動産事業部の自社サイト「飲食店居抜き買い取り.com」を活用することで、好立地・好条件の物件情報を、外部に頼ることなく自社内でいち早くキャッチすることを可能にしています。
飲食事業との相乗効果を生み出し、新規出店店舗の契約・収益化までの期間を大幅に短縮化しています。
したがって、企業再生型M&Aで不可欠となるキーワードの二つ目は、「飲食事業×不動産事業の相乗効果で、スピード感ある店舗展開ができること」です。
ガーデンの今後の成長戦略
ガーデンでは、今後とも自社の成長の核を「壱角家」と「山下本気うどん」の2つのブランドにして成長を目指す方針です。
家系ラーメンの「壱角家」では、フードコートへの出店を強化し、駅前や繁華街への出店を継続して行い、豊富なメニュー構成で競合他店との差別化を進めていく戦略を立てています。
また、さぬき麺の「山下本気うどん」では、SNS映えを意識した季節限定商品などの単価の単価が高い高付加価値の商品開発すすめて、競合大手うどんチェーンの出店が少ない繁華街やショッピングセンターに積極的に出店し、広告代理店などを活用して、メディア露出による潜在顧客の掘り起こしを行う戦略を立てています。
これらの業態において、マーケティングによる仕組みづくり、業態のブラッシュアップを重ねて国内での知名度向上に励んでいて、今後は、さらにこのメイドインジャパンを世界へ発信し、ガーデンを日本を代表する企業へと発展させていく予定です。
カンブリア宮殿~番組情報
株式会社ガーデンの川島賢社長が出演されるカンブリア宮殿は、3月13日木曜日午後11時16分からテレ東での放送となります。
今回のテレビ出演は、ガーデンの今後の成長戦略の中の「メディア露出による潜在顧客の掘り起こしを行う戦略」となりますね。
まとめ
今回は、「外食の再生請負人」の異名を持ち、経営不振の店を生まれ変わらせる形で成長し、家系ラーメンの「壱角家」・創作讃岐うどんの「山下本気うどん」を中心にブランドを展開している株式会社ガーデンの川島賢社長のプロフィールと、企業再生型M&Aで急成長をささえる3つのキーワードについて調べてみました。
今回分かったのは
- 川島社長は、高校卒業後フリータをする中、知人から収益性の悪いカラオケ店のタダで譲り受けて、僅か1月で黒字化に成功させた実績をもつ。
- その後もカラオケ店の事業再生を多数手がけて、飲食業の事業再生、不動産業への進出、フランチャイズ事業への進出により、ガイヤを上場企業にまで育て上げた
- ガイヤ急成長を支える3つのキーワードは、「好条件・好立地の飲食店を買収し、高利益率の体質に作りかえる」・「ブランド力の源泉は「いつもの味」」・「飲食事業×不動産事業の相乗効果で、スピード感ある店舗展開」
- 今後も自社の成長の核を「壱角家」と「山下本気うどん」の2つのブランドにして成長を目指す
ことです。
川島社長は、今後の成長戦略の中で、「2030年外食業界No.1」をめざすことを公言されています。
これは、売上だけではなく、労働環境もNo.1にして「日本の歴史上こんな外食企業は見たことがない」と言われる会社にすることを目標にしています。
「外食産業はブラック」というイメージを払拭して人手不足が解消するために必要な労働環境の改善のための資金を得るために、今後とも多大な利益を得ることを目標としてるので、仕事に意義を見つけて仕事をたのしんでいます。
そして、「2030年外食業界No.1」の次には、「海外に通用する日本発の飲食ブランド」をつくる構想もあるそうで、今後とも「面白いことをやっていこう」というスタンスで仕事を楽しむそうです。
労働環境も№1にして、お客さんも従業員もともに幸せになれるお店を是非とも実現していただきたいと思います。
最後に、かつては、現在のガーデンと同じく、外食産業で日の出の勢いで急成長され、現在は若干青息吐息状態で、看板の「居酒屋」から「焼肉」へ、そして昨年は「サブウェイのサンドイッチ」をメインの事業に変えるべく再建中の「ワタミ株式会社」の記事もありますので、よろしければご覧ください。

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