放送予定:1月4日土曜日午後7時から9時まで、 日テレ
新春特番の「マツコ、リアルする」では、昨年末にマツコ・デラックスさんがスタジオを飛び出して、ずっと会いたかったというラッパーの千葉雄喜さんと初対面され、千葉さんの地元東京都北区王子で、リアル「チーム友達」を体験されます。
スタジオと自宅の往復生活を常とするあのマツコ・デラックスさんをして、「以前からお会いしたかった…」、と言わしめたラッパーの千葉雄喜さんとはいったい何者なんでしょうか?
彼は、地元の東京都北区王子を拠点に、世界的に活躍している今注目の人物の一人です。残念ながらヒップホップとか、ラップに縁がなかった私ですが、「マツコさんが会いたかった人物」と知れば、俄然、彼に興味が湧いてきました。
ということで今回は、世界的に注目されているラッパーの千葉雄喜さんのwikiとその人気について調べてみました。
千葉雄喜さんのラップは、日本の新たなカルチャーとして、世界で大きな評価を受けていて、これからも、現代人が漠然と感じている孤独感を癒すサウンドとして更なる評価を得ていく予感がします。そんな彼が気になる方は、是非最後までご覧ください。
ラッパーの千葉雄喜wiki
千葉雄喜プロフィール
名前:千葉雄喜(ちば ゆうき)、本名も同じ。
別名:KOHH(2008年 – 2021年の間の芸名)、YELLOW T20、Chiba Yuki
生年月日:1990年4月22日(34歳)
出身地:東京都北区王子
学歴:不詳(最終学歴は、中学卒業と推測)
実家家族:父親(2歳で死別)、母親、弟の4人家族と推定。
現在家族:不詳(2019年に、雑誌取材時に実子誕生を公表するも、配偶者の有無等は非公表)
職業:ラッパー、ソングライター、音楽プロデューサー、ファッションモデル
レベル:GUNSMITH PRODUCTION
事務所:BMinc
生い立ちとラップとの出会い
千葉さんは、韓国人のお父様と日本人のお母様の長男として、東京都北区王子で誕生されました。
ただ、2歳の時にお父様とは死別されていますので、おそらく、千葉さんにお父様の記憶はないでしょう。
幼い頃は、お父様の死因を交通事故と聞いていた千葉さんですが、後に、育ての親の千葉さんのおじいさまから、死因は別の関係と告げられて本当の死因を知ったそうです。
お父様の死は、千葉さんのお母様にも大きな影響をもたらし、精神的に不安定になったお母様は、最終的には精神病院に入院したり、自殺未遂を図るようになってしまいました。
そんな事情から、千葉さんはおじいさまとおばあさまに育てられ、私たちには想像できないような孤独や、苦しみ、喪失等を幼くして経験されたことが、彼の人生と音楽に深い影響を与えることになったのだと思います。
こうした中でも、千葉さんは、記憶にないはずのお父様を慕って、最初の芸名「KOHH」を、韓国籍のお父様の姓「黄(コウ)」から、ローマの「KOHH」にして使っていました。
さらに、別名の「YELLOW T20」についても、父様のフルネーム「黄達夫」をベースにして、「YELLOW」は黄色を英語で言い換えた物で、「T20」は、「T(た)、2(つ)、0(お)」と読み替えた物で、改めてお父様への思いがビシビシと感じられるエピソードです。
千葉さんご自身も、ラップの中で歌われていますが、「学歴もなく、全身に入れ墨(タトゥー)を入れた強面の彼」が、その外見に反して、ここまで素直にお父様への思いを表現できることは、彼が複雑で過酷な環境下で成長されてもなお、外見はともかくも、人間的・本質的な部分については、ピュアなまま素直に成長してこられた証でしょう。
そんな千葉さんとラップとの出会いは、小学校4年生の時でした。
お母様の自殺未遂事件等、辛い出来事が続いた中で、千葉さんが出会ったのは、(映画の怪獣ではなくて、)1993年に結成された日本のヒップホップグループの「キングギドラ」の曲でした。
キングギドラは、社会や個人の問題に対する鋭い観察力と、そのリアリティに満ちた歌詞で知られているヒップホップグループで、そのため、千葉さんは、ご自身の経験とキングギドラの歌詞との間で強く共感を覚えたことにより、以後、独学でラッパーとしての道を歩み始めたのです。
ヒップホップとラップの違い
キングギドラが歌う「ヒップホップ」と、千葉さんの歌う「ラップ」の違いは、ヒップホップが黒人若者の文化で誕生した音楽文化であることに対して、ヒップホップをさらに細かく分けたときの一つがラップで、いわゆるヒップホップの中の一つの音楽ジャンルとなります。
ラップはヒップホップ音楽に合わせたパフォーマンスで、その特徴は「韻を踏む」音楽で、「フロー」「リズム」「ライム」など、音楽のビートに歌詞を乗せることが印象的な曲です。
ラップを歌うアーティスト、いわゆる「ラッパー」は、早口で話すように歌詞を歌い上げていますが、ラップは、元々ヒップホップ文化が土台にある音楽であるため、今でもラップ音楽の中にはメッセージ性が強いものがたくさんあり、その中でも、強くメッセージ発信しているラッパーが、千葉さんという事になります。
ちなみに、ヒップホップが黒人若者の文化で誕生した理由は、黒人の貧困層が、若くして成り上がるには、バスケット選手になるかラッパーになるかギャングになるか、くらいしか方法がなかったために、ラップが誕生したとされており、黒人の彼らも、元々ラップが好きだとかそういうモチベーションではなく、貧困層の若者が成り上がるためのアイテムだったのです。
まるで、著書「成り上がり」で有名な、矢沢永吉さんとロックの関係みたいですね。
ラッパーとしての活躍
キングギドラとの曲に出会って以後、自らのメッセージをラッパーとして地道に表現してきた千葉さんですが、そんな彼が運送業界で働いていた18歳の時、人生を変える出来事が起きました。
当時の千葉さんは、プロデューサーの理貴さんとの出会いをきっかけに、彼とレコーディングを行い、その音源をミックステープとしてインターネット上で公開する活動を行っていました。
そんな中で、千葉さんの家から僅か徒歩5分位の所に住んでいたというご縁で、ヒップホップのプロデューサーの318(高橋良)さんと知り合ったのです。
その後、次第に318さんは、千葉さんのラップにかける情熱に感銘を受けて、やがて千葉さんのレコーディングを手伝うなどのアドバイスとサポートを積極的に行うようになり、318さんとの出会いが、千葉さんのラッパーとしての才能を大きく開花させることになったのです。
2012年11月、処女作のミックステープ「YELLOW T△PE」をリリースして以降、当時「KOHH」の芸名で活動していた千葉さんの活躍はとどまるところを知らず、2013年8月、自身2枚目となるミックステープの収録曲「JUNJI TAKADA」が、俳優・コメディアンである高田純次さんのラジオ番組「高田純次 毎日がパラダイス」で紹介されたことで、一躍この曲と、千葉さんの存在が話題になったのを皮切りに、2014年には、日本人ヒップホップアーティストとしては初めて、世界30ヵ国以上に支部を持つユース向けデジタルメディアのVICEで特集されたり、発売したアルバムが、iTunesの総合アルバム・チャート6位に入り、部門別のHIP HOP / RAPではチャート1位になるなど、いきなり世界の舞台で活躍する新人の地位を得たのです。
その後も、2016年にはフランス大使館で行われたフランス外務・国際開発大臣主催の交流会に招待を受け参加したり、ヨーロッパ・ツアーを開催したり、千葉さんが客演して収録されたアルバムの作品が、全米及び全英のアルバム・チャートで1位を記録したり、日本国内でも、宇多田ヒカルさんのアルバム「Fantôme」に収録された「忘却」に客演されています。
世界レベルの活躍を続けていた千葉さんですが、2020年1月に、突然、次作でKOHHとしての活動から引退することを宣言し、4月29日に引退作となる6thアルバム『worst』をリリースした後、2021年12月28日、ザ・クロマニヨンズとの2マンライブ「BADASSVIBES」を最後に活動停止をされました。
この、人気絶頂時での突然の引退の背景には、千葉さんの才能を開花させた318さんとの何気ない会話があり、コロンビアとの契約上のアルバムがリリースされ、その後の進路について話し合ったときに、318さんから「何もないのであれば、引退ってどう?」と聞かれ、千葉さんが「いいですね」と答えたことが引退の決意につながったそうです。
この時、既に千葉さんは、経済的な不安は全くなく、自身の音楽活動を一旦終了とし、新たな方向性を模索するための決断でしたが、この引退宣言は、千葉さんのファンや音楽業界に大きな衝撃を与えました。
千葉雄喜の世界的な人気【マツコ、リアルする】
こうした中、千葉さんは、2024年2月に、それまでの芸名「KOHH」から本名の千葉雄喜の名前で音楽活動を開始されました。
そして、彼は「チーム友達」という楽曲をリリースし、そのリリース当日にはXでトレンド入りを果たす人気ぶりを示しました。
この楽曲のMVで、日本全国から集結したチーム友達とおぼしきメンバーが登場し、不穏なビートに乗せて曲名を何度も叫ぶシーンが印象的です。
千葉さんの楽曲は、共通して語彙が貧困なイメージがあるのですが、とはいえ、その語られる言葉の一つ一つに無駄はなくて、まさに、彼の人となりを素直に感じさせてくれる素晴らしい内容となっています。
私は、この楽曲を聞いているうちに、同じフレーズの連呼が現代のお経のように聞こえてきて、彼の存在は、鎌倉時代の念仏踊りを流行らせた一遍上人を連想させる不思議な魅力を感じてしまいました。
この「チーム友達」の楽曲については、SNSでアメリカの男性シンガーで、ラッパーのBillboard Hot 100で1位を獲得した実績を持つクリス・ブラウンさんや、テキサス州ポートアーサー出身のラッパーで、ラップ界の大御所といわれるバン・Bさんらが反応を示したことで、世界的に大きな話題となっていることが証明されています。
また、「チーム友達」のMVには、テネシー州メンフィス出身のラッパー、デューク・デュースさんが、千葉さんとコラボした動画をご自身のYouTubeチャンネルにプレミア公開して配信していて、「KOHH」改め「千葉雄喜」さんの世界的な人気の高さを裏付けていると言えるでしょう。
今回、新春特番「マツコ・リアルする」で、マツコ・デラックスさんが、千葉さんの地元の北区王子で、リアル「チーム友達」を体験した様子の番組予告で、初めてこのように、日本文化を世界に発信する人物の存在を知ることが出来ました。
まとめ
今回は、ラッパーの千葉雄喜さんについて調べてみました。
千葉さんのwikiについては、
・ 韓国人の父親と、日本人の母親の間に産まれたハーフである
・ 父親とは、2歳の時に死別していて、母親の自殺未遂事件を経験するなど、複雑な家庭環境の中で、祖父母に育てられた
・ ラップとの出会いは、14歳の時に、キングギドラのヒップホップを聞いたこと
・ 18歳で、自宅の近所に住むヒップホップのプロデューサーの318(高橋良)さんと出会い、318さんのアドバイスを受けて、その才能を一気に開花させた
・ デビュー後は、世界的な活躍を見せ、国内外のビッグアーティストとも共演を多数行う
・ 2021年末に、「KOHH」としての活動を引退した後、2024年には名前を本名の「千葉雄喜」に改め、「チーム友達」の楽曲で活動を再開し、既に世界的注目を集めている
ということが分かり、その人気ぶりについても、
・ 「KOHH」として活躍していた時の人気は、世界レベルであり、また、復活後の人気も既に世界レベルである
ことが分かりました。
ラップとは、元々アメリカの黒人貧困層が、成り上がるための一手段として誕生した黒人文化ですが、その誕生の背景はともかくも、ラッパーの発信する言葉が、ファンの心に刺さるかどうかが勝負の世界です。
千葉雄喜さんの魅力とは、その時その時の自分の思いを素直に表現し、発信できる能力ではないでしょうか。
彼がラップで発信する言葉の一つ一つが、正しいとか間違っているとかいったレベルの問題ではなく、(自称)学歴もない、知識も少ない彼が、何も自分を飾ることはなく素直に、自身の思いをラップのリズムに乗せて発信するスタイルは、言語や国境の壁を越えて、世界中の人々に受け入れられて共感を受けている気がしてなりません。
学歴もなく、知識もないと自らラップで公言する千葉さんですが、過酷な環境下で育った中でも、人として一番大切な素直な心を保ち続けてきた千葉さんの熱い魂の叫びが、これからも曇ることなく発信され続け、私たちに感動を与えてくださることを願います。
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