【徹子の部屋】喜劇人協会会長山田邦子がお参りした浅草・浅草寺の喜劇人の碑

タレント

 5月23日の「徹子の部屋」に、昨年10月に「一般社団法人日本喜劇人協会」の11代会長に就任されたお笑いタレントの山田邦子さんが出演されました。

 新会長の就任発表当日、山田邦子さんは、同協会8代目会長の大村崑さんと、浅草・浅草寺の境内にある「喜劇人の碑(いしぶみ)」にお参りをされています。

 今まで、何度か浅草寺にはお参りしていますが、そんな碑があったとは気づきませんでした。

 今回は、この「喜劇人の碑」に一度は行ってみたいと思ったので、記事にまとめてみました。

 浅草の近くにお住まいの方で普段から散歩コースにされている方、または、近々浅草界隈を観光してみようとお考えの方、そして、喜劇ファンとして、是非「喜劇人の碑」を訪れてみたいとお考えの方は、是非、最後までご覧くださいね。

喜劇人の碑

喜劇人の碑の場所・行き方

 場所

 日本の観光地の代名詞、浅草の浅草寺の境内の中の新奥山に、「喜劇人の碑」はあります。

 江戸時代、浅草寺本堂の北西のエリアは「奥山」と呼ばれ、江戸で一番賑やかな庶民娯楽の中心地でした。

 当時の娯楽は、芝居、見世物、コマ回し、猿芝居、居合の芸、軽わざ師、手品(手妻)などの大道芸人による芸が人びとを楽しませていました。 

 今は、本堂西側のエリアは整備されて「新奥山」と呼ばれていて、さまざまな碑や像が立つエリアになっています。

 元禄時代の歌人・戸田茂睡の墓や、明治時代の社会事業家の瓜生岩子女史の銅像、喜劇王と呼ばれた曽我廼家五九郎の顕彰碑、映画弁士塚など、浅草の娯楽を支えた人びとを記念する諸碑の中に、「喜劇人の碑」もありました。 

行き方

 まずは、浅草・浅草寺までの行き方です。電車を利用されると、

・ 東武スカイツリーライン:浅草駅より徒歩5分
・ 東京メトロ銀座線:浅草駅より徒歩5分
・ つくばエクスプレス:浅草駅より徒歩5分
・ 都営地下鉄浅草線:浅草駅A4出口より徒歩5分

で、浅草寺の雷門に着きます。次に、バスを利用される場合は、

・都営バス、京成タウンバス、台東区循環バスめぐりん

が利用でき、付近に複数のバス停がありますが、雷門の正面にあるのは、「浅草雷門」のバス停です。

 なお、浅草寺自体には駐車場はないので、車利用の方は、台東区雷門地下駐車場ほかの、近隣の駐車場を利用することになります。

 そして、雷門から仲見世を通り、浅草寺の本殿に参拝した後は、「本堂」の階段を降りたら右に進路を取り、「五重塔」と「影向堂」の間を抜けていくと、新奥山のエリアとなります。

 本堂からは、距離で170m、時間で徒歩で2分となります。

 ほんのちょっと、御参りの際に足を延ばして楽しめる距離ですよね。

喜劇人の碑について

 浅草はかつて、日本のブロードウェイと呼ばれていました。

 「喜劇人の碑」は、そんな浅草で人々に笑いと喜びを与えた喜劇人たちを顕彰して1982年に建立されました。

 石碑の題字は俳優の森繁久彌さんの書で、碑裏面には浅草を中心とした喜劇人の名前が刻まれています。

 2001年以降は、浅草の喜劇人に限らずに、上方の喜劇人のミヤコ蝶々さんといった関西の芸人の方の名前も加えられるようになりました。

碑文に記載されている方のお名前

 建立当時刻まれた喜劇人は、川田晴久・古川ロッパ・八波むと志・清水金一・堺駿二・榎本健一 (エノケン)・山茶花究・森川信・柳家金語楼・木戸新太郎 (キドシン)・大宮デン助 (大宮敏充)・伴淳三郎 (バンジュン)・三波伸介の13名でした。

 その後に、武智豊子 (武知杜代子) ・トニー谷・有島一郎・東八郎・南利明の5名の名前が追加されました。

 そして、浅草以外の喜劇人の名前も刻まれるようになった2001年以降は、益田喜頓 ・渥美清 ・三木のり平・曾我廼家明蝶 ・由利徹・ミヤコ蝶々・清川虹子・関敬六・谷幹一・森繁久彌・橋達也・小松政夫 の12名の方のお名前が刻まれました。

 これまでは故人となった喜劇人の名前のみが刻まれてきましたが、今回、慣例を破って、日本喜劇人協会第八代目会長を務めた大村崑さんが、11代山田邦子会長の就任に合わせて、生前に名前を刻んでいます。

 慣例に従えば、5年前に亡くなった志村けんさんのお名前や、さらに時をさかのぼれば喜劇俳優の天才と呼ばれた藤山寛美さんのお名前などがこの碑の中に刻まれていないのが少し寂しい気がしますね。

 この碑に名前を入れていただくには、大人の世界の色々と難しい問題をクリアしなければならないのかもしれませんね。

まとめ

 今回は、徹子の部屋に出演したタレントの山田邦子さんが、日本喜劇人協会の11代目会長になった記者発表の碑に、大村崑8代目会長と共にお参りした、浅草・浅草寺にある「喜劇人の碑」が気になって調べてみました。

 この碑は、江戸時代の娯楽の中心地だった浅草の奥山エリアで、現在新奥山と呼ばれている浅草寺の境内の一角に、1982年に設けられた浅草で活躍した喜劇芸人さんを顕彰する記念碑です。

 その後2001年からは、この碑に名前を刻む方の範囲を広げ、関西の芸人さんの名前も刻まれてきました。

 今回、山田邦子さんが日本喜劇人協会の新会長に就任されたことを切っ掛けに、存命の大村崑さんの名前がこの碑に刻まれましたが、戦後昭和の上方喜劇界を代表する喜劇役者の藤山寛美さんや、5年前に他界された志村けんさんの名前は、この碑には刻まれていないようです。

 とはいえ、皆さんも、浅草寺にお参りの際は、ちょっと本堂から2分ほど足を延ばして、新奥山にある喜劇人の碑を訪れてみてはいかがでしょうか。

 これまで、何度も言ったことのある場所でも、少しだけ勉強して訪れてみると、今まで知らなかった歴史や文化を知ることが出来るものだと、今回改めて思いました。

 最後まで、ご覧いただきありがとうございました。

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