こんにちは、ビタミンです。
9月10日水曜日午後9時54分からのめぐる食卓では、香の王様と呼ばれる最高級の青のりのすじ青のりが紹介されます。
最高級品といえども、青のりであれば、私たち庶民でも手が届くお値段に違いないと、庶民でも味わえるプチ贅沢をしようと、すじ青のりの産地や購入方法、そしてレシピについて調べてみました。
料理のうんちくを語るのがお好きな方、自分でプチ贅沢料理を作って楽しむ方は最後までご覧くださいね。
すじ青のりとは
すじ青のり・うすば青のり・あおさの違い
すじ青のりとは、アオノリ属に分類される海藻の中で、最高級に位置付けられる品種です。
食用に用いられる青のりの中で、一番香りがよく、味も良いので最高級品種とされています。
すじ青のりの形は、糸状で、海岸で満潮の時の高潮線と干潮の時の低潮線の間の岩などにくっついて成長します。
一般的に青のりと呼ばれているものには、このすじ青のりの他に、同じアオノリ属に分類されるうすば青のりと、別の種のあおさの2種類が有名す。
すじ青のりは、香りが強く、高級食材として料亭の料理や、和菓子の材料として利用されます。
うすば青のりは、香りや食感がすじ青のりには及びませんが、粉上にしてふりかけやポテトチップスなどのスナック菓子の食材として利用されています。
また、あおさは、うすば青のりと同じ葉っぱ状の形状をしていますが、うすば青のりよりも香りが弱く、値段も安いので、お好み焼きやたこ焼きのトッピングとして利用される食材です。


すじ青のりの産地
すじ青のりの生産地で有名なのは、徳島・愛媛・高知・岡山の4県です。
高知県は、かつては四万十川で養殖していたすじ青のりが有名でしたが、最近は環境の変化で収穫量が減ってしまい、現在は、陸上栽培を行っている企業もあるようです。
かつて日本一だった高知県に変わって、現在日本一になっているのが徳島県です。
徳島県では全国生産の7・8割をになっており、吉野川での養殖がおこなわれています。
その他、高知県のお隣の愛媛県や、四国香川県を隔てた岡山県でも、青のりの生産が行われています。
購入方法
天然のすじ青のりの旬は、冬から春です。
おおむね12月頃から春先4月頃にかけて収穫・出荷されます。
特に徳島県吉野川など自然の河口で養殖される天然ものは香りが高く、冬の季節の風物詩として楽しまれています。
生のすじ青のりは、一般に大量には流通していないようですが、全国各地の海岸沿いのすじ青のりの産地では、僅かに流通しているようです。
私たちが気軽に購入できるのは、乾燥させたすじ青のりです。乾燥したすじ青のりは、乾物屋やスーパーで購入できるほか、楽天市場等の通販でも豊富に取り扱いがありますが、すじ青のりと称して、あおさを販売している例もあるようなので、慎重に商品説明をお確かめください。
生のすじ青のりは、旬の時期に、お近くの鮮魚店やスーパーでご購入いただけます。
高知県で、地下海水を利用してすじ青のりの栽培している株式会社シーベジタブルでは、季節に関係なく一年を通して安定的に青のりを生産しているので、塩漬けにした生のすじ青のりならば、年中購入できそうですね。

【原藻/10g】 ¥1,620

【塩蔵】¥2,052(500グラム)

【粉末】¥810(15グラム)
¥4,320(100グラム)
すじ青のり料理のレシピ
すじ青のりは、基本的には、粉末にした状態で和菓子に入れたり、副菜として原形のまま雑煮の具材や天ぷらにして用いますが、生のすじ青のりは、保存期間が2~3日と短いので、旬の時期のみの楽しみとなります。
満天☆青空レストランで紹介されたレシピ
6月7日放送の満天☆青空レストランで紹介されたレシピ「すじ青のりを使ったバターソテー」をご紹介します。
材料は、生のすじ青のり80グラムとすじ青のりの粉末、山芋、えのき、しめじ、まいたけ、片栗粉、バター、醤油です。
作り方は、生のすじ青のりを1センチ幅に刻み、きのこと片栗粉を袋にいれて、片栗粉がいきわたるように振り、山芋は短冊状に切ります。
フライパンにバターを入れて山芋が色づくまで焼いて、一旦取り出し、再びフライパンにバターを足し入れて、今度はキノコを炒めます。
キノコに火が通ると生のすじ青のりをいれていため、醤油を回し入れたらフライパンに山芋を戻します。
最後に、更に盛りつけた後で、粉末の青のりをかけて完成です。
料理のポイントは、山芋と、キノコを別々にフライパンで炒めることと、生すじ青のりを入れるタイミングですね。
メインの具材の山芋を、タケノコの水煮や帆立などの具材を変えるアレンジをしても良いと思います。
基本的に、バターで炒めた料理と相性あいいようなので、じゃがバタや、ムニエルやパスタに合わせるのもおすすめです。
振りかけるだけの簡単レシピ
通常のポテトサラダを作って、または買って来て、お皿に盛ったあとで、乾燥した原藻のすじ青のりをもみながら振りかければ、いつもと違った、薫り高いポテトサラダが完成します。
振りかけるのは、なんもお好み焼きやたこ焼に限らず、何時もの食材を手間をかけずに、いつもと一味違うごちそうに仕上げられる簡単レシピを可能とする優れもののアイテムになります。
まとめ
今回は、香りの王様と呼ばれる最高級の海藻、すじ青のりについて調べてみました。
味も香りも、他の海藻の追従を許さないその品質は、色が似ているだけのあおさとは別物のようです。
かつては、高知の四万十川で多く生産されていましたが、環境の変化で、天然物生産日本一をお隣の徳島県の吉野川に譲っていいますが、近年、地下海水を陸上に組み上げて、年間を通じて安定的に生産する体制を構築したようです。
生のすじ青のりは、旬の12月頃から4月頃まで、各地の沿岸部の収穫できる地域で購入できるようですが、流通量は多くないようです。
一般的に、すじ青のりを入手するには、乾燥した原藻を購入するか、粉末にしたものをスーパーや通販で手に入れることが出来ます。
同じ海藻でも、あおさとは、香りも味もお値段も違うようなので、購入の際は、商品説明をよく確認してくださいね。
すじ青のりを使ったレシピも、検索すれば多く紹介されていますが、基本的に、バターと相性がいいようで、バター炒めに添えたり、またポテトサラダ等の何時もの料理にちょっと振りかけるだけでも、ワンランク上の料理に変身しるようですよ。
決して主役になることのない食材ですが、高級料亭でも重宝されているこのすじ青のりを、ただの青のり(あおさ)と思わずに一度使ってみたいと思いました。
安くないですが、手の届く範囲のプチ贅沢をして、日々の食卓を豊かにしたいと思います。
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