こんにちは。2025年2月7日テレ朝日の「マツコ&有吉 かりそめ天国 2時間SP」では、
- とにかく叩いて叩いて作り上げる中国の宮廷料理のスイーツ、三不粘(サンプーチャン)
が紹介されます。
三不粘(サンプーチャン)は、本場中国でもこのスイーツをつくれる職人は限られていて、幻の中華スイーツと呼ばれ、これまでもたびたびマスコミで取り上げられています。
今回は、調理が難しいというのこの幻のデザートについて、
について、調べてみました。
では、早速みていきましょう!
幻の中華スイーツ・サンプーチャンのお味
サンプーチャン(三不粘)とは
サンプーチャンは、漢字で「三不粘」と表記する中華料理のスイーツです。
中国ではかつて宮廷料理の点心として振舞われていたそうです。
調理の難易度が非常に高いことから、サンプーチャンを提供している店は数少なく、希少価値からか、わざわざ遠方からその味を求めて多くの人が訪れて来るようです。
果たして、サンプーチャンのリピーターはどのくらいいるのでしょうか?少し気になるところですよね。
幸い、日本でもサンプーチャンを頂ける店は複数ありますが、本場中国と同様に、その店舗は限られているので、国内の中華料理界でも幻のスイーツと呼ばれています。
三不粘の見た目・味
見た目

サンプーチャンはオレンジ色の大きな卵黄のような形と、水あめのようなとろりとした見た目が特徴です。
やわらかく溶けているようにも見えますが、箸で持ち上げられるほどの粘度があります。
「粘」は中国語で「くっつく」を意味し、「三不粘」とは「3つのくっつかない」という意味になり、
- お皿にくっつかない
- 箸にくっつかない
- 歯にくっつかない
ということが、このデザートの特徴であり、名前の由来ともなります。
お味
サンプーチャンは、その味よりもまずはお餅のような食感が楽しめるようです。
もちもちと粘りがあるのにさらっとしていて、名前の通り皿や箸や歯にくっつくことばなく、口当たりのまろやかさが楽しめます。
肝心のそのお味は、
- カスタードの味に似た素朴な甘さ
があり、そのお味を楽しんでいただけます。

サンプーチャンの味については、口コミでも、
- 温かくて、とっても優しい甘さ
- また食べたくなる美味しさ
- マーラーカオのような香りで食感は滑らか
- まったりした口当たりと優しい甘さがたまりません
- お芋のような優しい甘さのお菓子
といったコメントが多く、素材の食感と味を生かした素朴な味が特徴のようです。
サンプーチャンの作り方
素朴な味が特徴のサンプーチャンの材料をご紹介します。
材料は、とてもシンプルで
- 卵・砂糖・ラード(又はオイル)・でんぷん
の4つだけです。
簡単に調理法をご紹介すると、
- 卵黄を布でこす
- でんぷんと砂糖が入った水の中に入れて、かき混ぜながらなじませる
- かき混ぜてできた液体を鍋に入れて、ラード又はオイルをかけながら熱を加えて水分を飛ばす
- 火にかけて、全体がなめらかになるまで、ひたすらおたまで叩き続ける
と、完成となります。
とても簡単な工程で作られるのに、作り方が難しいとは?
シンプルな作業工程の中の一つ一つに、口では伝えられない熟練を要する技が秘められているのでしょう。

YouTubeに、サンプーチャンの作り方が紹介されていました。たぶん、出来上がった物のお味は、本物のそれとは違うのでしょうけど…。
でも、調理工程は同じですから。(笑)
5分ほどの動画ですので、ご自分の手でサンプーチャン作りにトライしたい方は、是非動画をご覧ください。
サンプーチャンが食べられるお店
サンプーチャンが食べられる日本のお店を調べてみました。
エムズスタイル【千葉】
サンプーチャンをネットで調べると、一番大きく取り上げられているのが、
- 千葉県成田市隣接の中華料理店エムズスタイル
さんです。

このお店では四川、広東、北京、上海などを融合させた「本格中国料理」を提供しています。
お店からの「食べて欲しいベスト3」の第1位は、当然サンプーチャンだと思いきや、なんとお店の一押しは「四川麻婆豆腐」でした。(笑)
その四川麻婆豆腐のお味は口コミで広がり、地元をはじめ東京・埼玉・茨城・神奈川など遠方からわざわざ四川麻婆豆腐を求めてお店を訪れるファンも多いようです。
皆さん、安心してください。履いてますよ…、ではなくて、お店の押し第2位に、サンプーチャン (三不粘)が登場します。
ただし、サンプーチャンは、そても手間がかかる一品なので
- 限定1日1食の提供(事前の予約が必要)
となりますので、突然お店を訪ねて行っても、注文は出来ないので注意してくださいね。
でも、サンプーチャンが食べられなくても、四川麻婆豆腐が食べられるので…、という話ではありません。必ず、予約をお願いいたします。(笑)
ちなみに、この店のサンプーチンは、
- 口に入れるとまろやかな柔らかさと甘さが広がり、粘り付かずさらりとして、卵臭さもない摩訶不思議な新食感デザート
と紹介されていますが、中国でかつて宮廷料理の点心として振舞われていた一品を、「新食感デザート」と紹介するあたりは、少し大胆な気も致しますが、この一品のお値段は、
- 3〜4名分で3,000円
となります。
中国料理 龍水楼【東京】
千代田区神田錦町地内にある中華料理としゃぶしゃぶのお店龍水楼さんです。

早めの予約が必要なようです。時間は17:30からのみ、人数も6人以上と、予約の条件も厳しいみたいで、気軽にはいけないお店のようすね。
この店は、しゃぶしゃぶの元祖料理があることで、昔は皇族が訪れていたとの噂もあることでも有名です。
ホームページの絵の「龍の上に乗ったお二人」が、ご主人と奥様のようですね。情報によれば、現在は、「後期高齢者の料理長さんお一人で料理を作られている」そうなので、現在は、奥様はもうお店には立たれていないのかもしれませんね。それにしても、仲の良いご夫婦の様子がほほえましい絵ですね。この絵を見ただけでも、本当においしい料理がいただけそうな気がします。
ただ、この店は、完全予約制で、当日の追加注文等はできないので、事前によく確認してからお出かけください。
厲家菜 銀座【東京】
厲家菜(レイカサイ)銀座さんは、その名の通り、中央区銀座のポーラ銀座ビル9階に店を構える、中国の北京に本店を構える名店厲家菜の直営店で、完全予約制の高級中華料理店です。
ホームページをご覧いただくと分かるように、このお店は、かなりゴージャスな雰囲気のお店で、格式も高そうなので、ちょっと気軽に街中華…、という雰囲気ではなさそうなので、襟を正しておいしくサンプーチンを頂戴出来そうですね。

このお店のサンプーチャンは、ネット予約限定で、
追加料金一人1,650円(税込)
で、予約人数全員分を追加オーダーすることが出来ます。
ヌーベルシノワ【埼玉】

埼玉県越谷市大林にある本格創作中華料理のお店ヌーベルシノワさんは、レギュラーメニューにサンプーチャンはありませんが、注文を受けると作ってくださいます。
事前の予約が必要かもしれませんので、あらかじめお店にお尋ねの上でお越しください。
お店のホームページでは、店名が「Ishibashi」となっていたり、他にも「石橋飯店」と表記されていますが、今回は、店名を「ヌーベルシノワ」として紹介させていただきますが、いずれも同じお店ですので、ご安心ください。
ちなみに、「ヌーベルシノワ」とは、中華料理をフランスのコース料理の食器に一品ごとに盛り付けて提供するスタイルのことで、通常の、中華料理の「一品ごとに、大皿でドーン!」のスタイルとは異なるという意味です。
川龍(センリュウ)【静岡】
静岡県浜松市中央区半田町地内にある四川料理のお店川龍さんです。
このお店も、レギュラーメニューにサンプーチャンはありませんが、2020年の記事では、サンプーチャンを提供しているとの記録がありますので、現在も、注文をする提供していただけるかもしれませんので、必ず事前に確認をしてからお越しください。

オーナーシェフは、赤坂四川飯店にて中華料理を学び、数々の全国コンクールに出場し賞を受賞した経歴を持たれているので、仮に、サンプーチンが注文できなくても、行く価値が十分にあるお店のようですね。
中国菜 木燕(むーえん)【長野】

長野県伊那市荒井地内にある四川料理のお店中国菜木燕さんさんは、オーナーさんお一人で経営されている席数12のアットホームなお店です。
このお店も、レギュラーメニューにサンプーチャンはありませんので、お越しになる前には、必ず提供の可否をご確認ください。
その際の注意点を申し添えますと、オーナーさんが一人で営業をしているため買い出し中や営業時間中はお電話のご対応できない場合があるので、留守番電話にメッセージを残すか、ネット予約のページをご利用すれば大丈夫です。
中華割烹 わらじん【愛知】
愛知県名古屋市中村区名駅地内にある中華割烹わらじんは、老舗中華料理店銀座アスターで調理長を努めたシェフが作る本格中国料理が楽しめるお店です。
こちらのお店では、レギュラーメニューに、北京宮廷点心サンプーチャン(4,400円)の記載があります。事前の予約の有無までは分かりませんので、お越しの際は事前にご確認ください。

ほぁんほぁん嵯峨嵐山【京都】

京都府京都市右京区嵯峨広沢南野町地内にある京都の中華料理、名物皿うどんの店ほぁんほぁん嵯峨嵐山さんです。 地元のテレビ番組に出演してサンプーチャンを作ったことを切っ掛けに、その後お客さんからリクエストがあるようですが、当然ながら、このお店のレギュラーメニューにサンプーチャンはありません。
お店では、
- どうしてもサンプーチャンを食べてみたい方は、SNSからのDMまたはメールでリクエストすると、タイミングが合えばご提供することもできるかもしれない…
と、かなり緩い感じでお知らせしているので、お近くの方は、運が良ければ食べらっれるかもしれないので、気が向けば連絡されても良いかもね…、ってノリでチャレンジしてみる価値はあるかもしれませんね。(笑)
中国菜 香味 【大阪】
大阪府大阪市北区西天満3丁目地内の中国菜香味(シャンウェイ)さんです。
こちらでサンプーチャンをいただくには、
- 9,900円以上のおまかせコースを貸し切りで注文した場合のみ
と、かなり注文できるハードルが高いようですが、条件さえ整えば、確実に幻のスイーツと対面できるので安心ですね。

とはいえ、人間仲良くなれば融通も聞かせてもらえるので、お近くの方であれば、何度かお店に通って、オーナーシェフの矢谷幸生さんと仲良くなってしまえば、ひょっとして、ひょっとすれば、もう少し緩い条件で、特別にサンプーチャンの注文を受けてくれるかもしれませんね。
関西地方の方であれば、試してみる価値はあるかも…。
恵比須軒(えびすけん)【広島】

最後は、広島県広島市中区土橋町地内にある中華料理のお店恵比須軒(えびすけん)さんは、1982年ご夫婦で営む2卓しかない、完全予約制の小さな中華のコース料理のみのお店です。
8,000円(税込み8,800円)のコース、10,000円(税込み11,000円)のコース、12,000円(税込み13,200円)の3コースの全てのデザートにサンプーチャンが提供されます。
ということは、コース料理を注文すれば、普通にサンプーチャンがいただけるシステムのようですね。皆さん、広島にお出かけの際は、事前に予約をいれてコース料理のデザートサンプーチンをお召し上がりください。
まとめ
今回は中国の幻のスイーツのサンプーチャン(三不粘)について、作り方、お味、食られる店を調べてみました。
今回分かったことは、
ということで、本当に食べられる店が少ないことが分かりました。
なかなか食べられる機会が少ないこのデザートですが、一度は食べてみたいものですね。
最後に、今回かりそめ天国で、紹介されたホワイトチョコ専門店のショコラティエ・パレドオール・ブランさんについてもは、こちらの記事でご紹介していますので、是非ご覧ください。
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